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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第110話
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わせる事もあるが、ケルディックの民達の怒りを晴らす為にも処刑しろとの事だ。」

「…………ッ……!」

「それは…………」

「まあ、ユミル襲撃に対する”報復”で帝都襲撃やバルヘイム宮爆撃を行ったメンフィルならそのくらいの事もやりそうだね〜。」

レーヴェの話を聞いたサラ教官は辛そうな表情で唇を噛みしめ、リィンは複雑そうな表情をし、ミリアムは静かな表情で呟いた。



「……ゲルド・フレデリック・リヒターの”予言”通りになってしまったが、”最悪の事態”――――犠牲者を出す事だけは防げた。その功績を評して状況が落ち着いた後メンフィルはリヒターに”報酬”を与えるとの事だ。……その中には出身不明かつ記憶喪失のリヒターに貴族の爵位を授けるという”報酬”もある。」

「ええっ!?」

「ゲ、ゲルドに貴族の爵位をですか!?」

レーヴェの口から出た意外な話にアリサとリィンは驚き

「……まさかとは思うけどゲルドをメンフィル帝国の所属にしてあの娘の”予知能力”を利用する為じゃないでしょうね?」

「え……」

「確かにゲルドの”予知能力”は洒落にならないくらい的中しているしね〜。」

「ゲルドの”予知能力”……使いようによっては戦況すら変える事もできるだろうね。」

厳しい表情でレーヴェに尋ねるサラ教官の質問を聞いたエリスは呆けた声を出し、ミリアムとフィーは真剣な表情でレーヴェを見つめた。



「その点は心配無用だ。”ブレイサーロード”達のようにメンフィル帝国の所属ではないがメンフィル帝国の加護を受けられる”自由貴族”にするつもりとの事だ。」

「じ、”自由貴族”ですか……?」

「そう言えばあの娘達はメンフィルの後ろ盾はあるけど、メンフィル帝国所属の貴族ではなかったわね……」

「……つまりは記憶喪失かつ身元不明のゲルドの後ろ盾になると言う事ですか……」

「確かにメンフィルの後ろ盾があれば、ゲルドの今後の未来は明るいでしょうし、ゲルドを利用しようとする人達も手が出し難くなるわね……」

レーヴェの説明を聞いたエリスは戸惑い、サラ教官は真剣な表情で考え込み、リィンとアリサは複雑そうな表情で呟いた。

「ああ。…………今後はこのような事が起こらぬよう、各領の警戒を強めるとの事だ。―――お前達も改めて心に留めておけ。今起きている事態は間違いなく”戦争”であることを。」

「……………………」

そしてレーヴェの忠告にユーシスは辛そうな表情で黙り込んだ。その後町の見回りを再開したリィン達は町の出入り口で揉めている様子の声を聞き、それが気になって出入り口に近づくとそこにはメンフィル兵達相手に必死に何かの嘆願をしている様子のクレイグ中将やナイトハルト少佐、そしてクレア大尉に背後には鉄
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