第35話 変化の術
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「やってよ!見たいよー!!初春でも白井さんでもどっちでも良いから」
初春からサソリに方向転換すると、ジタバタと腕を振る。
「面倒」
「そんな事言わないでよー......クッキーあるよクッキー」
「別に、そこまでじゃねーな」
サソリがそっぽを向いて、鬱陶しそうに目を瞑る。
「良いじゃないやれば!減るもんじゃないんだから」
御坂が声を出した。
「はあ?何でそんな事しなきゃなんねーんだよ」
「あら、そういう事言うのね......アンタが湾内さんにした事聞いたんだから。写真を消すなんて酷いことをするわー」
「あの写真は、オレに取って都合が悪かっただけだ」
「ふーん......」
ニヤリと笑いながら、御坂は鞄からサソリの携帯を取り出した。
「?」
パカッと開いて、何やら操作をすると耳に当てて話し始める。
「あ、湾内さん?実はねー、サソリが湾内さんに会いたくてしょうがないみたいよ」
「!?」
サソリの表情が凍り付いた。
「ま、待てお前!」
「抱きしめたいんだってー......なになに、すぐに行きます。サソリも喜ぶわよ」
「お前な!」
サソリがチャクラ糸を出して、御坂の持っている携帯電話を取り上げた。
「あら!まあ、嘘なんだけどね」
携帯電話はメニュー画面を表示した状態でサソリの力が抜けた。
「テメェ、いつかぶっ殺してやるからな」
「臨むところよ。電撃苦手なクセに」
電撃をビリリと頭の先から放つ。
「ちっ!」
「さあ、早くやんなさい。今度は本当に連絡するわよ」
御坂が距離を取って、自分の携帯電話を取り出した。
「分かった分かった!やりゃ良いんだろ!」
「やったー!」
佐天の脳内でロッキーのテーマ曲が流れ出す。
注)佐天は何もしていない
「はあ、こんな感じだが」
サソリはベッドから起き上がり、立ち上がるとチャクラを溜めて印を結ぶとボンと煙が出て、初春そっくりの姿を現す。
「お、おおぉぉぉぉぉー!なんてことだー!」
サソリ初春へ一気に距離を詰める。
「なんてことだー!」
サソリ初春のスカートを掴む
「なんてことだー」
サソリ初春のスカートを捲り上げようとするが、サソリ初春が直前に止めた。
「捲るな!」
ボカンと佐天の頭を殴る。
「痛い!め、捲りニストとしてのプライドが」
「そんなの知るか」
サソリ初春が乱れた着衣を元に戻していく。
「こんな事も出来ますの?見た目や声までも初春に似てますわ!」
「改めて見ると凄いです」
「これで満足か?」
「いや、まだよ!そんな目付きじゃあ、すぐにバレるんじゃ?初春はこんな目付き悪くないものね」
姿形や声までも初春に似ているのだが、気だるそうにする仕草や乱暴口調、目付きの鋭さでなんとなくサソリが化けている
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