5部分:第五章
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のである。防衛省にとっては頭の痛い話であった。
しかし話は終わりではなかった。博士はさらにであった。
「さて、今度はこれじゃ」
「パイナップルですか」
「名付けてパイナップル爆弾」
手足と目に口があるパイナップル達が博士の足元で飛んだり跳ねたりしている。
「これを採用させる」
「させるんですね」
「これは自ら近付いて爆発する爆弾じゃ」
それだというのである。
「さて、今度も凄いぞ」
「何か勝手に開発し続けてますよね」
「天才はその気の赴くままに開発する」
身勝手ということである。
「だからいいのじゃ」
「また防衛省の人達が泣きますけれど」
「何、私の偉大な頭脳を認めん天罰じゃ」
博士にとってはそういうことになる話である。
「当然の報いじゃ。認めないのなら認めさせるまでだ」
「そうなんですね、本当に」
もう健次に言うべき言葉はなかった。博士はそのパイナップル達を見て不気味に笑っている。騒動は終わらないのであった。
西瓜 完
2010・1・23
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