初動編
MTM:初動編 第2話「迷道(まよいみち)」
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ン・タンク・マッチについて説明をなさいます」
児玉の隣に座っていたガタイの大きい男性が立ち上がった。
「東城真人様です」
年は見た感じ三十位だろうか。いかついた顔で少し怖いかもと天桐は思ったが、真面目そうにも見えた。
「東城です。本日は、大会について説明を致しますので、どうぞ宜しく」
しばらくして、お偉いさん方の挨拶や少しだけの戦車道の話が行われ20分程が経過した。会場のほとんどが寝ていたり、
体を崩したりしている。天桐は片膝に肘をかけて顎に手をやっている。
そして、いよいよ肝心な時間がやって来た。
「では、これよりメン・タンク・マッチについて説明を始めさせてもらいます」
やっとかと思い天桐は、姿勢を戻す。
「それでは東城様、お願いします」
司会に合図を受けた東城はマイクのある壇上に立ち。
後ろの大型スクリーンの映像が変わった。
スクリーンには[メン・タンク・マッチ 説明]と書かれている。
「では、説明を始める」
会場が一気に静まった。
「まず、参加出来るメンバーは男性とする」
「この競技は個人ではなくチームメンバーによる参加となっている。そして、チームメンバーの役割は、チームーリーダーをはじめ、戦車搭乗員、整備員、管理補佐などの役所が必要となる」
「次に、各チームが参加使用できる車輌は1輌だけとする。
対戦方式は、全て各チームによる1対1での対決とする。
そして、参加使用が出来る車輌は、戦車道と同じ
現存する第二次世界大戦時までに、戦線で活躍もしくは設計が完了し試作されていた車両と、それらに搭載される予定だった部材を使用した車両のみ」
ここまでは、予想通りのという顔を皆がしている。が、次に言ったセリフが皆の顔色を変えた。
「が、予定であるはずだったが、」
「「?!」」
今、この会場にいる説明を聞きに来たほとんどが同じ反応をした。
「今大会では、それに加え、車輌の改良を認めるものとする。また、独自製造を行ったオリジナル戦車の参加使用も認めることなる」
更なる予想外の説明に多くの参加者が動揺し始めた。
「え?」
「どういうことだ」
会場にどよめきが出ているにも構わず説明を続ける。
「ただし、使用できる材料技術レベル等は今大会で認められたものとする。なお、参加する戦車は、参加前に審査する」
東城の説明が終わると、イマイチ理解していない人も多くいるようだ。
すると東城はマイクを手で握り、
「よく分かってないみたいだから、簡単に言うと」
「つまり、条件を満たしたものなら、君たちが考えて作った
この世で1つしかないオリジナルの戦車を作って、それで戦えるということだ」
天桐を含めその言葉の意味は理解したが、納得というべきか腑に落ちないことがまだまだある。
「では、続けて説明す
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