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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第2話「迷道(まよいみち)」
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ってしまう。
天桐はテレビのチャンネルを変えた。

晩飯を食べ終わり、軽く宿題を済ませて、テレビでバラエティ番組を見た。それから、ベッドに仰向けになり、しばらく考え事をし始めた。
自分と戦車道、この組み合わせた大会が間もなく行われる。
それを知った時、自分もやりたいと思った。だが、それでいいのか迷ってしまった。
十分程、部屋は静まった。そして、天桐は
「俺にも」
と一言いうと。何かを決心したのか天桐は、ベッドから起き上がり携帯を手に持ち、ズボンのポケットから錦さんから貰った名刺を取り出した。
名刺に書いてある錦の電話番号を携帯に打ち、掛けた。
「もしもし、錦さんですか?天桐です」
天桐は錦に
「俺、参加してみようと思います」
意志を言った。



日曜日
天桐は電話で錦に説明会に参加したいと言うと説明会会場の日程と場所を教えてもらい。会場のある場所で待ち合わせをした。
「いーや、よく来てくれたね」
錦が天桐に近づいていき鞄から何かを取り出す。
「はい、これ説明会の許可書ね。これがないと入れないから」
錦から許可書を受け取り、
「は、はい。ありがとうございます」
「では、行こうか」
天桐は、錦に続いて歩き会場に向かった。
説明会の会場に二人で入ると受付に錦さんから貰った説明会の許可書を提示して中に入れた。
受付より置くに進むと説明会に来たと思われる同年代ぐらいの男性が結構見かける。その数が段々増えていく。
「意外と来てるな」
天桐は周りに居る大勢の人を見てそう言う。
「関東地方からだけで、二百人近く来ているからね」
錦はそう言って、周りを見渡す。
「この大会は、余り公にはなっていないが。君みたいに関係者から知った者が多くいるからね」
そして、錦と途中別れた天桐は、説明会が行われるル―ムに入った。中は、広々とした空間で学校の体育館ぐらいあった。前には、大きな壇上があり、大型スクリーンや椅子が並んでいる。一方、壇上の前には二百近い椅子が置かれていて、既に百人近くが座っている。席は自由らしく、天桐は適当に前が見える位置に座った。
しばらくして、二百人近くの人が入り説明会の時間が来た。
すると、
「皆様、」
壇上横にあるマイクで眼鏡をかけた男性が話し始めた。
「本日、司会進行役を勤めさせてもらいます。田村肇(たむらはじめ)と申します。今日は、メン・タンク・マッチの説明会に大勢の方がお越しに」
と長い言葉で始まった。
「本日は、日本戦車道連盟理事長の児玉七郎(こだましちろう)様にお越しになっていただきました。」
体が大きく和服を着た頭髪のない男性が立ち上がった。
「皆さん、はじめまして。戦車道連盟理事長の児玉です」
顔は優しそうに見えるが、何か強そうなものを天桐は感じた。
「今回、メ
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