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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第2話「迷道(まよいみち)」
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、天桐に見た感想を聞いた。
「す、凄かったです」
天桐は素直にそう答えた。
「そうかそうか。君を誘って良かったよ」
満足した錦は笑みを浮かべる。
天桐はそんな錦に
「錦さん。1つ聞いてもいいですか?」
「うん?何かね」
「どうして俺を誘ったんですか?」
「え?」
「あの時、まだ出会って一日しか立っていないのにどうして俺に戦車道を誘ったんですか?」
天桐は錦に聞きたかったことを言った。
錦は少し考え黙り、一息入れてから口を開いた。
「それは、またいつか話すよ」
「え?」
天桐は、錦野の答えに納得は言っていない。
だが、なぜか
「分かりました。ですがいつか必ず話して下さいね」
「あぁ、勿論だ」
天桐はなぜか答えを待ってもいいと考えた。
「それはそうと、どうだい?例の大会に出てみたくなったかね?」
「それは、まだ」
まだ迷っている天桐に錦は、
「まぁ、まだ時間はある。その気があるなら名刺の番号に電話してくれ」
「・・・はい」
「では、またいつか」
そう言い錦は去って行った。

帰りの電車
天桐は夕日を眺めながら、
「俺、何やってるんだろうな」
そう呟いた。



平日の学校
昼休み
「士良、聞いてくれよ」
「なぁ、どう思う?」
「それは、ヤバイな」
天桐は、三人で談笑をしながら学食で昼飯を食べるいつもの通りの生活を送っている。
放課後、他の二人がバイトと塾のため、一人で家に帰ることになった。
「あ、そうだ」
帰りにまた近くの本屋に寄った。
天桐は、この前の雑誌コーナーで戦車道を探した。
前回見た雑誌の隣に最新版が来ていた。
最新の雑誌を手に取ると自分の側に誰かの気配を感じた。「うん?」
その方を見ると、同じ学校の制服を来た男子が立っていた。
その生徒の目を見ると、自分が持っている雑誌に見ているのに気がついた。
「これ買いたいのか?」
「え?あ、はい」
どうやら買いたい雑誌を先に取って立ち読みしようとしていたようだ。
天桐は、持っている雑誌を差し出す。
「ほら、俺は買わないから」
「あ、ありがとうございます」
受け取った生徒は礼を言うとレジに走っていった。
(うちの後輩か。)
その生徒が来ていた制服の学年章で後輩の2年生だと分かった。


家に帰ると着替える前にテレビをつけた。
制服を脱ぎ、部屋着を着るとベッドに座り少し休憩を取り始めた。
「ふぅー、疲れた」
テレビでは、スポーツ特集をやっているようで、今は卓球の話をしている。すると、次に戦車道特集を始めた。
「今回は、高校戦車道で有名校の1つ。プラウダ高校に取材を」
「また、戦車道か」
ここ最近、戦車道という言葉をよく聞くようになっている。その言葉を聞く度、なぜか天桐は心に妙な感覚が走
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