初動編
MTM:初動編 第2話「迷道(まよいみち)」
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た。最初に、こちらは二手に別れた。4輌の戦車と1輌だけの戦車に。
別れた1輌だけのAH-IVは足が早くどんどん西側の相手チームに向かっていく。
おそらく偵察と思われる。
残り4輌は森林に隠れた。
3分後、偵察のAH-IVは聖グロを発見した。
隠れていた4輌は森林から出て聖グロが通る予定の方向へと進んだ。
先回りた場所は狭い道で左右に古い倉庫や森、民家が存在する。
伯爵高校の4輌は森の中や古い倉庫などに隠れた。
どうやら、聖グロを待ち伏せして攻撃するようだ。
それを露知らずに聖グロは今度は道に合わせて縦になって進んでいる。先頭には、チャーチルとマチルダが、真ん中に指揮官が乗っているセントーに後方にクロムウェルとマチルダの順だ。
そして、隠れている伯爵高校の真ん中をセントーが通った瞬間、いくつもの砲撃が鳴った。
伯爵高校は、隠れた所から不意を突いて聖グロに撃つ。
砲弾は聖グロに向かって飛んでいき、大きな音と土煙を作り上げた。
普通ならこれで決まったはずだが、聖グロが何輌かが撃破されたと思ったが、実際は違った。
聖グロの車輌は一輌足りとも撃破されていない。
そこで天桐は思い出した。
聖グロリアーナ女学院はイギリス文化主体の学校だ。使用する戦車もイギリスの戦車。
そして、イギリスの戦車は速度が遅いが装甲が厚い。これは、ネットで見た情報だ。
聖グロは隠れている敵を確認すると反撃に出た。
伯爵高校は、作戦に失敗したためか、各自バラバラになって行動を取った。
Maresalがセントーに向かうが、あっさり撃破された。
続いて、R-35はマチルダに撃破された。
残る3輌は逃げていく。
Maresalはクロムウェルの背後を取ろうとするが、マチルダに近距離から側面を打たれた。
足の速いAH-IVは森林に入りジグザグに逃げる。
だが、チャーチルがAH-IVを一発で撃破した。
残るはあと一輌のR-35、相手の指揮官が乗っている戦車だ。
そのR-35は町中をジグザグに逃げている。
何かの時間稼ぎなのかは分からないが、町中を走りまくっている。これは長くかかるかなと思っていたが、それも直ぐに終わった。
クロムウェルが相手の逃げる方向を先読みし、待ち構えていた。そして、目の前を通る瞬間、一発の砲弾が最後の敵車輌を撃破した。
「R-35の戦闘不能。各校の残像車輌を確認中」
審判が各校の戦車を確認している。
そして、
「試合終了。聖グロリアーナ女学院の勝利」
その瞬間、大きな歓声が響いた。
試合が終わり夕方になった時間、大勢の人が町に戻ったりしている。町中では、試合の後片付けや観客席の撤去作業などが行われている。
天桐と錦の二人は駅前に来た。
「どうだったね、戦車道の試合を見た感想は?」
錦は
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