北方作戦
第10話 北方作戦の前哨戦 T
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使用するのが、俺の狙いだった。
座蒲郎「もし制圧出来、航空基地として利用出来る状態にあれば直ちに航空機をそこへ配備して、北方海域において睨みを効かせておく。そしてその基地はあなた方陸軍に管理して頂きたいのです。勿論航空機は、我が鎮守府に配備されてる航空機と同じヤツをです」
陸軍少将「成る程、それなら上層部はさぞお喜びになる筈です。ならすぐさま上層部へ問い合わせます」
≪タッタッタッタッ……≫
更にその基地の運用についても説明して陸軍少将は賛成。上層部から許可を仰ぐ為か立ち上がり、足早にその場から出て行った。
ーーーー
座蒲郎「作戦に関しては一応のところはこれでいい。けれど、より確実な情報が無くては、いざという時に痛手を受けることになる」
大和「その為にも、敵情偵察は必要不可欠な事ですね」
矢矧「となりますと、後は偵察部隊の頑張り次第ということになりますね」
座蒲郎「そうだ」
何も起こらなければいいけど……頼むよ長門、そしてみんな……
作戦は一応なところは固まり、残るはより正確な敵情のみ。こうなると頼みの綱は、北方海域へ派遣した偵察部隊のみ。何も起こらなければそれで良しだけど、それでもやっぱり心配にはなる。
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……アナザーサイド……
その頃……
≪ザザ〜〜〜……≫
『……』
座蒲郎の命の元出撃した偵察部隊は、北方海域のアッツ島の南約300海里(約555km)の地点を北東へと航行していた。
陣形は第三水戦を前衛に、第三,第八艦隊はその後方1kmにて数百mの距離を置いて並走航行。第三水戦が単縦線で、第三,第八艦隊は複縦線。
部隊上空は入れ替わり立ち替わりで飛鷹,隼鷹,あきつ丸から発艦する艦上戦闘機に守られ、更に偵察機も出して敵情偵察にあたっていた。
≪ザザ〜〜〜……≫
川内「やけに静かだな、本当に飛行場なんかあるのか?」
那珂「だったらここで歌っても良いよね♪?」
長門「駄目だ、敵の補足に集中しろ」
那珂「ええ〜〜??」
神通「那珂ちゃん、油断したらやられるわよ」
だが問題なのが海域に侵入したはまだしも、今だ敵と出くわさない事だった。しかも偵察機の報告でも敵艦隊どころか敵機さえも発見出来て無い、改装によって各艦体に搭載された電探にも反応が無い。艦の速力の都合上15ノットで航行しているのだが、それでも敵に見つからないのはまずおかしいモノだった。
川内「巻雲,長波,秋雲、ソナーの反応はどうだ?」
巻雲「こちら巻雲、異常無し」
長波「同じく長波、異常無し」
秋雲「同じく秋雲、異常ありません」
オマケにソナーにも反応が無い。
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