北方作戦
第10話 北方作戦の前哨戦 T
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
有難く頂きます」
座蒲郎「そうしますか」
早速金剛が用意した紅茶を口にする。
≪クイッ≫
陸軍少将「美味しいですね、いつ飲んでも飽きませんよ」
座蒲郎「確かにそうですね」
金剛「本当?それを聞けたら嬉しいネー!」
相変わらず美味い紅茶を口にして、紅茶を淹れてくれた金剛を褒める。
金剛「いつもマカロンだと飽きるから、今回はマフィンを用意したデース!」
座蒲郎「どれ……」
陸軍少将「それでは一口」
≪パクッ……モグモグ≫
座蒲郎「んっ、美味い!」
陸軍少将「この絶妙な砂糖の加減が、最高ですね」
金剛「そんな事を言われると、金剛トテモ嬉しいデース!」
今回金剛が用意したお菓子は、スコーンだと飽きるからとマフィンに変更。食べてみるとさじ加減も丁度良く、陸軍少将が絶賛する程の美味さだった。
矢矧「相変わらずの美味ですね」
大和「そうね。けどいつ気付くのかしら、金剛が手作りした事を?」
大淀「多分…一生気付かないでしょうね」
一方部屋の片隅でマフィンを食べる大和と矢矧と大淀。実はマフィンが金剛手作りの品だということは気付いていた。けれど座蒲郎が気付くまで言わないつもりだったものの、当の本人が気付かないので、彼女らは呆れ返っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
座蒲郎「うーん……」
陸軍少将「そうなりますと__」
ティータイムが終わり、作戦立案を再開。けれど厄介なのが……
座蒲郎「“キスカ島の戦友約6000名をどう撤退させるか。”ですね」
陸軍少将「そこですよね」
6000人もの人達をどう撤退させるかだった。普通に艦に収容すればいい話なのだが、その為に必要な大発動艇が先の撤退作戦で破壊されてキスカ島には皆無との事だった。そうなると鎮守府に置かれてる陸戦隊の大発動艇を使えば良い話だが、肝心の大発は修理に出してあって目下使えないときた。これでは収容どころか撤退させる事も出来ない。
座蒲郎「仕方ないですね。こうなったら撤退ではなく、北方海域に居座る敵を駆逐し、尚且つ敵飛行場を制圧する作戦に切り替えましょう」
陸軍少将「敵飛行場を制圧して、一体どうなさるのですか?」
大和「まさか提督、制圧した飛行場を航空基地として使用すると?」
座蒲郎「その通りだ。使える物は使わないと、勿体無いからね」
陸軍少将「おお〜〜」
矢矧「成る程、その手があったか」
仕方ないから、キスカ島からの撤退ではなく、深海棲艦を駆逐して飛行場を奪い取る作戦に切り替える事に決めた。飛行場を制圧する理由について聞かれるも、大和がその意味を理解してくれてたみたいだった。大和が察した通り、敵飛行場を味方の航空基地として
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ