暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第34話 ミサカ
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、知識を与えて、健康状態を診て、全てが基準値をクリアした時に初めて実験に出すことが出来るモノだ。

「じゃあ、次は常盤台中学と同じ型の制服が支給されているから、それに着替えて......あ、いやその前に五、六人呼んでくるからアレを次の実験までに片しちゃってもらえるかしら」

廊下を歩いていたバンダナを巻いた女性がガラスの先を指差した。
そこには、夥しい数のミサカが血だらけの死体が転がっていた。
支給されているゴーグルは割れて、瞳孔が開き、乾燥でパキパキとヒビ割れを起こしている眼が色を失い、血だらけの惨状を視界に収めている。

白い髪の少年に挑み
敗れていった残骸だ
最後の最期までの視界や記憶は共有され、全てが動かなくなるミサカ(私)に向いている。

ミサカ達にとっての役に立った『死』が当たり前のように覆っている異質な空間だ。
ミサカは、黙って見下ろすと淡々と指示に従うように言った。
「了解しました」

血を綺麗に拭き取るのは大変だ
恐らく何回も洗わなければならない
ミサカ(私)の死体も重いだろう

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