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とある狭間の光源支配(デイライト):Re
序章
超電磁砲と光源支配A
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『初春』


「なんですか?」


零は黒子達との待ち合わせ場所へと向かう途中で初春に尋ねる。彼は普段口数は少ない方なのでこうやって自分から他人に声をかけることはあまりない


『これから会う人物についてなんだが、そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?』


「そうですねー。特別に教えてあげましょう!」


えらく今日は先輩に対して態度が大きいと思いながらも、それだけテンションが上がっているのであり

またその程度のことをとやかく言う性分でもないため、黙って聞き流す


「今日会うのはですねー。なんと…!聞いて驚いてください!!」


『もったいぶるな。さっさと言え』


「常盤台中学のエース…御坂美琴さんです!」


『……』


「あれ…?どうしたんですか?驚きませんでした?」


零は今日一番の溜息を吐いた。予想していた中で最悪の人物とこれから会うことになるとは

別に彼女を嫌っているという訳ではなく、またそれほど親密な関係でもない

ただ、あることをきっかけに出会うたびに勝負を挑まれるようになったのだ


『……帰る』


「え?え?どうしてですかー!?待って下さいよー!」


振り返って帰ろうとする零の腕を初春が引っ張る


「あ、ほら!夜月さん!もう待ち合わせ場所はそこですよ!」


そう言われ、零はそちらを向いた。零自身もたまに利用するファミレスであった。こんなことならもっと早くに聞き出せばよかったと今さらながら後悔する


『……仕方ない』


結論、零は腹を決めた。これから御坂美琴に会うということはどうにも避けられない事実らしい

まさか美琴もこの状況で勝負を仕掛けてくることはないだろう思い、抵抗を止めた

零から力が抜けたことを確認すると、初春は安心したように息を吐いた


そしてファミレスに入って二人を探そうと思ったが、その必要はなかったらしい


通りに面した窓際の席で、常盤台の制服を着た女の子二人が抱き合っている

というよりも一方的に抱きついているという方が正しいだろう

外からでもそのツインテールはよくわかる。常盤台で、ツインテールで、しかもこのような変態行為を公の場で平然とやってのける人物は

零は一人しか思いつかなかった



―――



「――という訳でとりあえずご紹介しますわ」


美琴に殴られのであろう。黒子は頭を擦りながら紹介を始める

ちなみに零は美琴からの刺すような視線を受けていたが完全に無視していた


「こちら…柵川中学一年、初春飾利さんですの」


「は、はじめまして!初春飾利…です」


「それから…」


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