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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
21:人生色々。お喋り七色。
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のは人々が暮らしやすくなる為の道具でしかない。町や国の所為で命の危機に直面するのならば、そんな道具は捨てちゃったほうが良いんだ。人間さえ生きてれば、また集まって別の場所に新たな町や国を造ることが出来るからね」

誰だって一度手に入れた物を捨て去ることに抵抗はある。
折角皆で造ってきた町を、もしもの時は捨てて逃げると言われれば、笑顔で納得は出来ない。
皆の顔を見れば、その事がよく解る。

「勿論、捨てて逃げることが絶対条件ではない。あくまで最悪の状態に備えての提案だ。だから僕はロロンドの言う“防御力強化町造り”も進めるべきだと思うし、ロッシの“目立たない町造り”も良い案だと思ってる。だが相反する提案が存在する以上、その折衷案が必要になるだろう。それを決めるリーダの存在も……」

「そうですよ。僕等を統率するリーダーが必要ですよね!」
「ええ、私も常々思ってました」
ショーターとケッパーが話を合わせるかの様に同調してくる。
やはり女性陣2人を先に取り込んだのは正解だったね。

「だ、だから……我が輩が、そのリーダーに……」
「お前がリーダーになったら、昔のメルキドの様に滅びる。なんせ実際に滅ぼした先祖の残した記録を頼りに、町の復興を手伝ってるんだからな」

「で、では誰がリーダーに相応しいんだ!?」
未練だだ残りなのか、恨めしそうに俺を睨むロロンド。
しかし、そうだなぁ……相応しいのは……

「うん。僕的にはピリンが相応しいと思うね」
「「「「えぇぇぇぇ!?」」」」
「わ、私!? ム、ムリだよ私には!」

スラタン以外の全員から驚きの声と、当人からは否定的な発言を浴びせられる。
おいおい、他に誰が居るんだよ?
ピリンは一番最初からの住人で、“皆が仲良く幸せな暮らしが出来る”という明確なビジョンがあるんだから、彼女が相応しいだろうに。

「リュ、リュカさん……リーダーにはリーダーシップが必要だと思うんですよ。ピリンには悪いけど、私には彼女がリーダーシップを持ってるとは思えません」
リーダーシップ? そんな物は後から付いてくるもんだよ、ケッパー君。

「この少人数の町には、リーダーシップなんて未だ必要無いだろう」
「いや必要でしょう。ピリンにロロンドさんを押さえられるとは思えませんが……」
ショーターも不満なのか?

「そんなのはリーダーをサポートする周囲の者が居れば良いんだよ。ケッパー・ショーター・ハゲ(ゆきのへ)……それとチェリコがピリンを補佐してくれれば、この町は今後も発展していくさ。助けてくれるだろ?」

「ぼくはピリンを助けるよ」
「流石スラタン」
スラタンが可愛くて仕方ない。

「そ、そりゃ……ワシ等はリーダーを全力で補佐するつもりだが……もっと相応しい者が居ると思うのだ
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