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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
21:人生色々。お喋り七色。
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この町の町長になるべき者なのだからな!」
ロッシは反省した感じで言い訳しようとしてたが、
ヒゲ
(
ロロンド
)
のアホは根拠の無い自信で、自らを町長だと言い張った。
「はぁ? 何で貴様が町長になるんだよ馬鹿! 貴様ほど町長に……人の上に立つのに不適格な人物は居ない!」
「な、何を言うか……我が輩のお陰で、メルキドは発展してるのだぞ!」
ヒゲ
(
ロロンド
)
は『我が輩のお陰』と言いつつも、俺等にメルキド録を見せ付けてアピールしてくる。
「貴様が何をした!? そのメルキド録の情報のことを言ってるのか? だとしたら勘違いも甚だしいぞ! 僕等はその情報が無くても町を発展させてきただろう……明確な情報が無きゃ無いで何とかするのが人間だ。何だったら今すぐその本を燃やしてくれても構わないぞ」
勘違いが甚だしいので、火の着いてる煉瓦料理台を指差し本を燃やす様脅す。
だが
ヒゲ
(
ロロンド
)
はメルキド録を抱き締め、激しく首を左右に振って拒絶の意思を見せた。
内容の善し悪しに拘わらず、その本はヤツにとっての宝物なのだろう。なんせ先祖代々受け継がれてきた物だから。
「わ、我が輩の先祖は……昔のメルキドの長だったんだ。で在れば、我が輩が町長になるのが最有力であろう!」
「黙れ馬鹿。貴様の先祖が町長だったから、昔のメルキドは滅んだんだろうが!」
先日出会った
ヒゲ
(
ロロンド
)
の先祖であるロロニアは、良い人ではあっただろうけども人々の上に立つには適してなさそうだった。
「し、しかし……」
まだ諦められない様子の
ヒゲ
(
ロロンド
)
。
厳しく言い過ぎて生きる気力を無くされても困るから、やんわりと説得してみようかな……
「いいかいロロンド。人間が2人以上で生活すると、考え方も複数存在することになる。だから話し合いを重ね、互いに譲歩し合うことで皆が暮らしやすい環境を整えられるんだ。だけど“俺の考え方と違うから、奴は排除する”って行動をとると、独り善がりの独裁的な町になっていくんだ。お前はロッシに『出て行け』と言ったね……ロッシの意見を、自分の意見の邪魔者だと判断しちゃったね?」
「あ、あれは……その……コイツは逃げることばかりを考えてるから……」
「それの何が悪い? 生きることを優先するのなら、勝てない敵からは逃げるのも選択肢の一つだ。その為の準備をしろとロッシは言ってた訳ではないが、彼の提案を採用して強すぎる敵が攻めてきた時の事も考慮に入れるべきだろう!」
「我が輩は、このメルキドを安住の地にしようと頑張ってるのだ! 我が輩のだけではないぞ……ピリンもショーターも、誰もが幸せに暮らせる町にしたいんだ!」
心意気は解るが、自分の意見を他人に押し付けすぎなんだよ!
「“安住の地”か……素晴らしいと僕も思うよ。でもね、町や国って
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