第5巻
IS学園に招待された弾×一度目の休憩で学園祭の一部を回る
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一夏。お前大人になってから心が広くなったな。友達で良かった」
『何変な事言ってんだよ、余り大人をおちょくるなよな』
「あ、悪い・・・・そう言う事で頼んだぞ!」
『そう叫ぶな、やかましいにも程があるが正門ゲートにて待ってるからちゃんと来いよ』
そうして電話を終えた弾はもう一度天井に向けて吼えた事で、IS学園にやってきた弾である。待ち合わせ時間からまだ来ていない俺だったが、別段気にしていない様子であった。
「(ああ、ここからでも沢山の女子が見える・・・・。レベル高いよなー、正直)」
弾は若干気合の入った私服を着ているが、それを抜きにして一般人で十代男子がここにいる事時点でとても目立っていた。だからなのか、変な噂が流れていたようだが俺としては別に気にしない方だ。
「あそこの男子、誰かの彼氏かな?」
「どうだろー。ちょっといいよね」
「まあそうだよねー・・・・入学時より今の織斑さんの方がいいなー」
きゃいきゃいと女子が姦しく話しているのに気が付いて、弾は心臓の鼓動を早くしていく。こんなに注目されているのは、新たな出会いの前触れか?と言う未来予知が当たったようだ。
「そこの貴方」
「はい!?」
不意に声を掛けられた事で背筋をピンと伸ばして、振り向いた先に立っていたのは眼鏡と手に持ったファイルが如何にも堅物イメージの虚さんだった。
「貴方、誰かの招待?一応、チケットを確認させてもらっていいかしら」
「は、はいっ」
弾は慣れない所為か焦りながら手に持っていたチケットを差し出した。
「配布者は・・・・あら?織斑さんね」
「え、えっと、知っているんですか?」
「そりゃここの学園生で彼を知らない人物はいないはずよ、ニュースで世界中に知れ渡ってるはずだけど。返すわ」
「(こ、この人、無茶苦茶美人・・・・いや、可愛い!何とかお知り合いに・・・・話題・・・・話題・・・・)あ、あのっ!」
「?何かしら」
「い、いい天気ですね!?」
「そうね」
会話終了となり、自分のセンスの無さにずーんと落ち込む弾を不思議そうに眺めながら虚さんは去って行った。もし手元にベースがあれば哀愁のテーマを奏でていた事だろうが、弾は大人しく静かに俺が来るのを待っていたのだった。
「お、ここにいたか。弾」
「おー・・・・」
返事をした弾は半分死にかけているかのような有様で、一瞬ビクッとした。
「何してんだお前?」
「どうもしない・・・・俺にはセンスがない・・・・」
「何だそんな事か・・・・お前はまだ十代男子としているから、立ち止まらないできっと何時かチャンスがやって来るぞ」
「今のお前に言われると何となく納得しちまうぜ」
よく
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