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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十六話 ー悪魔再び、ですー
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タモルポット〉と〈悪魔の偵察者〉を相手の場に裏側守備表示で特殊召喚します」
「な、なんですって!?」
彼女が驚いたのは、自分フィールドにモンスターが召喚されたからではない。 〈メタモルポット〉が裏側でフィールドに出された事に対してだ。 先ほどのダンテの効果で暗黒界が墓地に送られているの見るに、やはり暗黒界は健在なのだ。 〈メタモルポット〉のリバース効果だけはなんとしてでも伏せがなければならない。
「バトルです! ダンテで裏守備の〈偵察者〉を攻撃! 」
「くっ……!」
ぐるりとカードが表になり、現れたのは単眼の青い悪魔族。 ギロリと大きな単眼が妖しく光る。
「リバース効果は強制です! 〈偵察者〉の効果により、私は3枚ドロー!その後、効果でドローしたカードを互いに確認し、魔法カードは全て墓地へと送られます」
「はぁっ!? ちょっと、待ちなさいよ! 何そのぶっ壊れ効果?!頭おかしいんじゃない?」
「いや、本来ならドローするのは相手なんですけどね。 しかし、この私にかかればそれすらも覆すのです!」
正論なので反論できない。 苛立たしげに単眼が映し出している3枚のカードを確認しーー、一瞬で血の気が引いた。
空中に映し出されていたのは、〈暗黒界の龍神 グラファ〉、〈暗黒界の軍神 シルバ〉、〈暗黒界の術師 スノウ〉。〈 暗黒界〉のスリーカードだ。
「さて、まだ私の攻撃は続きますよー! 〈シェキナーガ〉で裏守備の〈メタモルポット〉を攻撃!」
「やらせない! アクションマジック〈回避〉! その攻撃は無効よ!」
「ところがどっこい、アクションマジック〈エラー〉!そのアクションカードは無効です!」
真澄の発動したアクションカードに赤い閃光が走り、効果を発動することなく消滅する。 一方、もう片方の裏側守備表示モンスターが起き上がり、下卑た笑みを浮かべた。
「わくわくドキドキ、〈メタモルポット〉の効果のお時間でぇす!その効果により、互いのプレイヤーは手札を全て捨て、5枚ドローします」
いやー、手札のない相手に5枚ドローさせてあげるとか私マジ天使ですね。 こういうのを敵に塩を送るって言うんでしたっけ? などとのたまうものだから真澄の怒りのボルテージが上昇する。
「さて、手札から捨てられた〈暗黒界〉の効果が発動します。 しかも、今回はスペシャルですねぇ!! 私は〈シャドール・ファルコン〉、〈シルバ〉、〈スノウ〉、〈グラファ〉の効果を発動!」
冥の言う"スペシャル"の意味がわからないのか、訝しげな表情を浮かべる。 だが、その真意はすぐに明らかとなった。
「まずは〈グラファ〉の効果発動! 〈ルビーズ〉を破壊し、さらに相手のカード効果により捨てられたため、もう一つの効果が発動されます!
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