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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
始まりと終わりの境目で
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の宝具で消耗したアーチャーのみ。
アーチャーの背後で戦略目的のイリヤスフィール・フォン・アインツベルンを目視……だが、それはあくまで戦略目的であってこの状況を打開しない限り用はない。
「問おう、御身は何者だ?」
女はセイバー気取りに問う。
「名乗る程の者ではありません。
そうですね……救世主とでも名乗っておきましょうか」
「救世主……だと?」
「えぇ、私は全人類を救う『救世主』です」
「ふん、ほざけピエロ」
反ばか消え掛けているアーチャーは立ち上がり。
「貴様の様な者が救世主だと?
笑わせるな、貴様は歪んでいる」
「おやおや、まるで私の全てを知っている様な口振りですねアーチャー」
「知っているさ。
なんせお前は『私』なのだからな……」
「おやおや、何を仰るかと思えば」
武器すら投影できない投影魔術師に勝ち目はない。
今は目の前の新たな脅威に神経を向ける。
「失礼、脇道に逸れましたね」
「構わぬ。
それに────無事でしたか士郎」
────月明かり。
そこに映し出されたのは馬だった。
そしてその隣で長槍を片手で持つ一人の女。
西洋の鎧で身を包み、純白の白で覆われた戦姫……見た目と裏腹に強大な魔力を身に宿した女は槍を天に向け。
「選べ」
その言葉と同時に槍の先端は回転した。
莫大な魔力を先端に収集させ────戦姫は問う。
「ここで手を引くのとここで討たれる。
貴公はどちらがお望みだ?」
────圧倒的だ。
圧倒的な勝敗の確信と揺るがぬ力の差を女は見据えている。
「貴女は……あぁ、まさかこの様な形で貴女と逢えるとは……これも神の戯れ」
そしてセイバー気取りは視線の先。
圧倒的な絶対的な存在の正体を知ってしまった。
セイバー気取りのクラス特有の能力だ。
相手サーヴァントを見る事である程度の情報を獲得する『真名看破』普通の召喚方法とは異なった召喚をされた事も。
「さて、貴公の選択は?」
「そうですね……ここで貴女と刃を交えるのも一興。
ですが────今宵は終焉です」
セイバー気取りは背中を晒し、楽しげに歩む。
「では、また何処の『夜』に」
消え掛けているアーチャーの固有結界をすり抜けセイバー気取りは消えた。
────そして固有結界は音もなく崩れ落ちる。
魔力不足で形を維持できなくなったのだ。
無限の剣製は消えていく。奥の手達は消えていく。
「アーチャー。
無事の様ですね」
騎士王────アルトリアは馬を引き連れやって来る。
以前より、セイバークラス時より成長した姿で。
「やはり、GrandOrderの影響でクラスを強制的に変更されたのか……」
「えぇ、少なからずですが私も事情は把握しています。
まさか…………この様な事になるとは」
「これも万能の釜の影響だろうさ。
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