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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十九話 コーヒーも捨てたものではありません。
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帝国歴482年10月18日――。
自由惑星同盟 首都星ハイネセン――。
先にイゼルローン回廊に向けて出兵(シャロン曰くパフォーマンス。)していた一個艦隊が首都星ハイネセンに帰還してきた。前線部隊の哨戒艦隊を除けば、それほど戦闘らしい戦闘もなかった。イゼルローン回廊に侵入したものの、メルカッツ艦隊の出撃によって、戦わずして撤退したことくらいである。
ただ、同艦隊において、一人の人間が憤怒を覚えていたが、表向きはそれを隠し通して軍務に精励していた。他ならぬシャロンである。ラインハルトを抹殺する機会を手にしながらも、ムーア准将の指令で部隊を引き上げざるを得なかったことを彼女は決して忘れてはいなかった。
ハイネセン メガロポリス 艦隊司令部――。
■ シャロン・イーリス中佐
やはり、ムーアは鬼門だわ。他の邪魔な人物ともどもどうにかして始末しなくてはならない。ヨブ・トリューニヒト派というけれど、そのトリューニヒトも将来的には自由惑星同盟にとっては、邪魔ものだわ。ここまで私は有力議員やブラッドレー大将の力を借りてきたけれど、そろそろ動きを見せて盤石体制を築く頃合いね。
自由惑星同盟は、軍部と政治家、双方の改革が必要になるわ。そしてフェザーン資本に拠らない同盟独自の財力を有しなくては帝国には勝てない。何しろ同盟と帝国の人口だけでも、130億対250億と、2倍近い差があるのだから。
また、これから先に待っているであろうイゼルローン要塞をめぐる攻防戦もネックだわ。同盟側は無駄に戦力を削り取られるだけなのだから。これについては、私の方に一案があるから、それをブラッドレー大将に送ってみることにしましょう。
どうもブラッドレー大将は転生者ではなさそうね。もう半世紀近く生きてきているのに、自由惑星同盟をこれといって変革させていないのだから。原作に出てこなかったその他大勢の人なのかしら。でも、あれほどの才幹の持ち主が、どうして・・・・?
さて、どうしようかしら。私一人ではさすがに限界があるわ。願わくば、この自由惑星同盟にも私同様の転生者がいればいいのだけれど。それも私に同調してくれる人が。
帝国歴482年10月18日――。
第八艦隊 旗艦ヘクトル ランテマリオ星域
■ ヤン・ウェンリー少佐
どうも、艦隊勤務というものは窮屈だな。好きな歴史研究の代わりに、何度も繰り返し艦隊運動やその訓練に付き合わされるのは、正直あまり好きではないのだがなぁ。日常のことは、艦隊司令官と副官たちで充分だと思うのだけれどな。参謀というものは、非常時の作戦立案や艦隊の進退に対して意見を言えばいい存在なのだから。いや、そういう意味では軍隊も日常にはさほど必要のない存在なのかもしれない。
残念ながら、司令官は私の士官学校時代の校長なのだか
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