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とある狭間の光源支配(デイライト):Re
序章
超電磁砲と光源支配@
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ゃ…」


「そ…そんなことないですよ」


先程よりもより一層目を輝かせる初春を見て、佐天は呆れたように言った。初春は否定していたが、表情を隠し切れていない


その時初春は、自分達の方へ向かってくる黒髪の青年を見つけた


「あ!夜月さんが来ましたよ!夜月さ〜ん、こっちで〜す!」


零も声をかけられ、そちらを向く。そんなに大きな声を出さなくても聞こえている、と思っていた

視線の先には風紀委員の後輩である初春と見知らぬ少女がいた

同じ制服を着ていることから、おそらくは友達だろう


『悪いな。待たせたか?』


「いいえ。そんなことありませんよー」


なぜかいつもよりテンションの高い初春を見て一瞬怪訝な表情を浮かべるも、これから憧れのお嬢様に会うのだから当然か、と考え、もう一人の少女の方へ視線を移す


目が会った瞬間、佐天は一瞬ピクリと反応し、若干表情を強張らせる

初対面の人間と会うといつもこうなる。本人に悪気はないのだろうが、切れ長い目と独特のオーラからは近づきがたい印象を相手に与えてしまう


「えっと…こちらは私の友達の佐天涙子さんです!」


「さ…佐天涙子です…!」


そんな様子はおかまいなしに勝手に初春が紹介を始めてしまった。彼女は零と初対面でも臆さなかった数少ない人間の一人である


『夜月零だ…。よろしくな』


「え、あ…はい」


突然手を差し出され、佐天は焦ったように握手する


『悪いな。怖がらせるつもりはないんだ。生まれつきこういう目をしてるんでな。勘弁してくれ』


「い、いえ…そんなことは」


そう言って佐天はあらためて零の顔を見る。先程はよく見れなかったが、今見てみると彼はかなり整った顔立ちをしていることがわかった

しかし会話をしてる中で全くと言っていいほど感情を表には出さなかった


「さあさあ!お互いの自己紹介も済んだことですし、早速行きましょう!」


『そうだな。あまり時間もないみたいだ』


「そうだ!この際佐天さんも一緒に行きましょう!」


「あ、あたしは別に…」


「大丈夫!大丈夫!」


「だ…大丈夫って…。ちょ……ちょっと…!」


佐天が抗議するよりも早く、初春は佐天の腕を掴み、そのまま走っていってしまった

零は一人取り残され、このまま帰ってしまおうかとも思ったが、それはあまりにもこれから会う相手に失礼だろうと考え

小さく息を吐いて彼女達の後を追いかけた
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