三国一の傾城 〜小さいおじさんシリーズ6
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るのが醍醐味であってなぁ…」
「…私は月の満ち欠けは嫌いではありません」
羽扇を口元に戻し、白頭巾は語り始めた。
「月は常に変わらず、満ち、欠ける。それを全ての民が知っている。だが、気まぐれに氾濫しては全てを呑み込む川の流れ…こればかりは好きになれないのです」
そして羽扇をぱん、と膝に打ち付ける。
「だから伴侶に美しさなど求めません。求めるのは、動乱のさなかにも変わらず在ること…そして」
「…豪傑の資質か」
失礼だな相変わらず。白頭巾は完全にスルーして続ける。
「『もらってやった』という優越的立場です」
うっわ、最低だなこの下司野郎。
そういえば呂布は董卓を探して襖の奥に去っていった。なにしに来たんだあいつは。
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