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俺の四畳半が最近安らげない件
三国一の傾城 〜小さいおじさんシリーズ6
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この性悪頭巾、まさか。
「―――美人、苦手なんだな?」
にやにや笑いを含んで、端正が囁いた。なるほど、女に関しては流石の余裕だ、美周郎。
「ふはははは、読めた、読めたぞ!貴様、ホモやブス専ではないな…?美人を前にすると緊張して腑抜けになるのだろう!!だから家内には不美人ばかりを取り揃えておるのだ!!」
やられっぱなしの白頭巾の思わぬ弱点に舞い上がるのは分かるが、本当……いつそこの襖がからりと開いて白頭巾の嫁に真っ二つにされても文句言えないぞ。
「なにぃ〜?貴様、意外とかわいい所があるではないか!よし、今日はその辺りを詳しく聞かせてもらおうか!!」
豪勢までが、にたにた笑いながら白頭巾の肩をバシバシ叩き始める。なんかもう…下世話な連中だな…
「帰ります」
白頭巾が席を立とうとするのを、二人が取り押さえる。
「おのれ、逃げられると思うなよ!?」
「いいぞ、そのまま押さえておけ!」
豪勢がげらげら笑いながら白頭巾を羽交い絞めにする。白頭巾が首をぶんぶん振った弾みで、頭巾がぽろりと落ちた。妙にぴっちり結い上げられた頭が出てきた。
「いい加減にしなさい…ぐふっやめっ…」
「おい、貂蝉ここに連れてこい!くっくっく、このスカした男が真っ赤っかになった顔を拝んでやろうぞ!」
「承知した!もし、そこのご婦人!」
「ぐっよしなさい、ほんとよしなさい!」


―――がり勉優等生をいじりまくるガキ大将か。


「か、かくなる上は…!!」
白頭巾が、服の袂をごそごそやりだした。…嫌な予感がする。あの美女が部屋に現れた時から、俺は。
袂から出てきた掌には、小さな笛が握られていた。それを口にくわえ、頬を膨らませて吹きならす。


―――?なにも聞こえないが?


「…卿、まさかそれは!!」
端正が何かに気が付いたようだ。ばっと手を放し、落ち着かなげに辺りを警戒しはじめる。
「んあ、どうした」
「貴様…それ、馬笛だな!?」
白頭巾がにやりと笑った。…遠くから聞こえ始める、荒々しい馬蹄の音。…こ、こいつ、まさか!!


「この野郎、赤兎馬呼びやがった―――!!!!」


白頭巾のむき出しの頭をゴッと音がするほど殴り、端正が叫んだ。豪勢が目を引ん?く。
「貴様…何を考えているんだ!今一番呼んじゃいけない奴呼びやがって…う、うゎあああ!!!」
襖が弓のようにしなり、激しい衝撃と共に吹き飛んだ。…なんかもう、月イチレベルで破損するなこの襖…。そして土煙が立ち上る押入れの暗がりに、紅い馬とそれに跨る巨躯の怪人。
「―――貂蝉!!!!」
眦が裂けんばかりに目を見開き、荒い鼻息をつく呂布が、再び現れた。呂布は巨大な槍をずわりと一閃させると、静かに部屋の奥に座る貂蝉を見つめた。
「―――貂蝉」
貂蝉は、びくりと肩を震
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