32話 特務 3.7
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行機形態のまま走らせて入庫すると、そこにはカイとミハル、ガエルが待っていた。
アムロとベルトーチカは機体から降り、カイと握手を交わした。
「名指ししてここまで来る羽目になったのは君のせいか、カイ」
「アムロ、お前がちょっと必要でな」
「何か問題があったのか?」
アムロが腕を組んでカイに問うと、カイはゴップとの会談について話始めた。
それを聞いたアムロは顎に手をやり、複雑そうな顔をした。ベルトーチカも思案顔だった。
「・・・カイ。ここに来るまでにサイアム・ビストに会ったのだが」
ガエルは主人の名前が出て、一瞬眉が上がった。カイはガエルの顔を一目見てから、再びアムロに顔を戻した。
「それで?」
「あのご老人は現状の歪を知っているような口ぶりだった」
「アムロはティターンズが元凶だと思っていないのか?」
カイの質問にアムロは即答した。
「思わない。ここまでの流れは起承転結での結びだ。ただ・・・」
「ただ?」
「・・・違和感はあった」
アムロは自分がタイムトラベラーであるが、そこは伏せて自分の感覚だけで答えた。自分の知っていた歴史とはもはや掛け離れた時代になっている。カイもアムロの意見に同調し更に自論、カイが一番思っていたことをアムロにぶつけた。
「そうだな、違和感がある。オレが確信持って違和感を感じる理由の一つはお前だ、アムロ」
「!」
アムロはカイに直接的に言われてハッとした。ベルトーチカ、ミハルもカイの発言に心配そうに見守る。アムロは目を閉じて、しばらく間を置いた。カイの意見を聞こうとアムロは考えた。
「・・・カイ。オレのどこに違和感が?」
「今思えば始めからだ。あんな新兵だらけのホワイトベースで生き延び、サイド7を出て直後月で新型モビルスーツ開発に携わった。普通に異常だろ」
アムロは微笑を浮かべた。確かにそうだな、やりすぎた。アムロはカイの考えの続きを促した。
「それで?」
「端折るが、ララァさんにシロッコ、お前らの力を世間的に受け入れては自然になっているが、よくよく考えて見れば不自然極まりない」
アムロはカイの言いたい事が何となくわかった。サイコフレームやサイコミュなどのニュータイプの話だ。
「I・フィールドは物理的に何となく納得いく。しかしなんだあのサイコ・フィールドは!」
「ああ、オレもあの現象はよくは知らないんだ。ただ研究者があの技術を見出した、結果だね」
「人の感情、思考、反射神経をフィードバックできるシステム。生まれてきてしまったものは仕方がないが、オレのような一般人には気色が悪い」
「超能力に似たようなものだからかな?」
カイは渋い顔をして頷いた。
「そうだ。手品な
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