32話 特務 3.7
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・・・アムロ君。君も少し皆と違うようだのう」
アムロはこの老人の言う話にこの老人もニュータイプなんだと思った。自分をそう感じ取れるのは。
「そうですか?一般的な人間ですが、少し技量があります。それだけです」
サイアムはため息を付いた。アムロはその反応に違和感を感じた。
「アムロ君。君はニュータイプ以前に何か違うのだ」
その回答をアムロが聞いた瞬間、アムロのサイアムへの見る目が変わった。
「・・・ビストさん。貴方は何を知っているんです」
サイアムは少し目を瞑り、しばらく経ってから答えた。
「ガエルから頼まれてね。この彫像をダカールのある人物へ届けて欲しいのだ」
サイアムがそう言うとサイアムの隣に新しいスポットが当てられた。
そこには趣味の悪い彫像をが有った。その姿は誰が見ても分かる姿だった。テレビでも良くお目に掛かる中立派閥のドン、ゴップだった。
「・・・これをその人物。つまり当人へと?」
アムロがそう言うとサイアムは無言で頷いた。そしてその彫像の隣に新たなスポットが生まれて、そこには見たことの無いモビルスーツが立っていた。
「MSN-001A1デルタプラス。目的の物に耐大気圏突入保護シートをかぶせて最短でダカールまで飛行して欲しい。以上だ」
そうサイアムが言い切るとサイアムはスッと目を閉じた。アムロは一つ気になる事をサイアムに聞いた。
「ビストさん。君も?ってオレ以外に知っているのですか?」
その質問にサイアムはうっすらと目を開けてこう述べた。
「・・・世の流れ、偶然と必然は表裏一体だ。彼は人類の行く末を案じておる。それも早急だ。彼は現時点で叶わぬならば人の世はこれまでだと考えている。またそれが彼の限界でもある」
アムロはサイアムの発言についてとても深さを感じた。この老人はこの世界の歪を知っている。それが一個人であるとこの老人は語った。
「・・・それがオレらの敵なのか」
サイアムは無言だった。するとデルタプラスが起動し、立膝を付く形でしゃがみこんだ。まるでアムロに乗れと言わんばかりに。
アムロはそれに乗り込んだ。ベルトーチカは眼下でその様子を見ていた。アムロはコックピット内の簡易シートを探し、それをコックピット内にセットした。
「ベルトーチカ!これで一緒に地球へ行くぞ」
アムロに呼びかけられたベルトーチカはデルタプラスに走り寄り乗り込んだ。手慣れた手つきで簡易シートに収まり、シートベルトを着用した。アムロはそれを確認するとデルタプラスの傍にあるゴップ像に保護シートを被せた。それをデルタプラスの胸に接着させた。
「これでよし。さてこの機体の認証コードは?」
アムロがデルタプラスの識別コードを調べると、予想通りの結果が
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