32話 特務 3.7
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ら種明かしなどあるが、練習したところでお前らの能力を理解などできやしない」
アムロもそう思った。だから強化人間など人工的に生成しようということを企んだりする。
「で、お前さんをちょっと調べてみたんだ」
カイがそう言うとアムロがキョトンとした。
「ハヤトやフラウら当時のお前を知る人から聞いたよ。結果・・・」
「結果?」
カイはアムロを直視して言い放った。
「お前は誰だ?」
「!!!」
アムロはカイの質問に動揺しながらもポーカーフェイスでいた。しかしそれについての反論や反応ができなかった。カイは言葉を続けた。
「・・・オレは非科学的なことは信じやしないが、ここまで違和感あることを総合して尋常ならざることが起きているとしか考えられない。だから敢えて問おう。アムロ、お前は何者だ」
「・・・」
アムロ、カイ、ベルトーチカそしてミハル、4人の間に沈黙が落ちた。暫く経ってからアムロが口を開いた。
「・・・オレはアムロだ。だが、この時代のアムロじゃあない・・・」
カイがため息を付いた。ベルトーチカは片手をおでこに当てていた。ミハルは腕を組む。
カイが少し笑ってアムロに尋ねた。
「フッ・・・で、どこのどちらのアムロさんで?」
「・・・あと6年先のアムロだ。だが、この世界を知るアムロではない。もう一つの世界のアムロだ」
「並行世界・・・」
ミハルがそう呟いた。その呟きにカイがミハルを見て、アムロに目を戻した。アムロが続けて答えた。
「その世界でもサイコフレームは存在していたが、あくまで遠隔操作や反射神経での作用。まあ戦場意識の拡大もあったな」
カイがアムロに再び尋ねる。
「サイコ・フィールドについては?」
「知らない。そもそもサイコフレームの構造らもそれ程詳しくはない。金属のマイクロチップがどうのこうの・・・」
「じゃあ誰かがここまで革新に導いた訳だな」
「・・・それしか考えられない。オレの時代でサイコフレーム技術がこれの半分まで行くのに14年かかった。それを既に凌駕している」
「お前と同じオーパーツがこの世界にいると考えていいんだな?」
「ああ、一人はララァだ。もう一人はララァを作り上げた人物」
カイはわざと事情の整理を頭の他に仕舞い込んで、様々な情報をアムロから引き出そうと考えていた。
カイの後ろではミハルが手帳を開き、書き込んでいた。
「そいつがこの世界にここまでの技術革新をもたらした。この時代の均衡まで作用しているか?」
「・・・そこまでは考えにくい。オレがこの通り、別に世界に干渉して何か指導者になれたわけでもない」
「ならなかっただけじゃないのか?」
「・・・いや、無理だ。適材適所
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