第128話
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〜隠者の庭園〜
ケビン達と共に戻ったティータは封印石を解放した。すると封印石は光を放ち、その光の中から見覚えのある人物が現れようとした。
「ようやく、探していた内の一人を解放できたな。」
「ええ。協力してくれてありがとうございます。」
ケビンの言葉にヨシュアは静かに頷いた。そして光の中から地面に膝をついたレンが現れた。
「……っ!―――お兄様、大丈夫!?どこのどなたか知らないけど”八葉一刀流”の”皆伝者”にして高ランクの遊撃士のレンとお兄様に喧嘩を売るなんて随分とおバカな事を考えて…………あら?」
目を見開いて立ち上がったレンは瞬時に後ろに跳躍すると同時に二振りの小太刀を構えて不敵な笑みを浮かべたが目の前にいるケビン達に気づくと呆けた。
「えへへ……久しぶりだね、レンちゃん……!」
「ハハ、久しぶりだね、レン。」
「……ティータ?それにヨシュアまで………一体どういう事なのかしら?」
嬉しそうな表情で自分に声をかけるティータと懐かしそうな表情で自分を見つめるヨシュアを見たレンは不思議そうな表情で首を傾げた。
「ハハ、幾ら自分の事を”天才”と豪語するレンちゃんでもこの状況には戸惑うか。」
「あら、神父さん。それになんだか見覚えのある人達が一杯いるわね。―――!うふふ、どうやら面白い事になっているみたいね♪それで?これは一体どういう状況なのかしら?」
苦笑しているケビンの言葉を聞いてケビンに気づいたレンは周りにいる懐かしの面々を見回して目を丸くした後初対面のティア達に気づくと小悪魔な笑みを浮かべてケビン達に訊ねた。そしてケビン達はレンに事情を説明し、初対面のティア達は自己紹介を行った。
「………”影の国”、ね。………うふふ、中々この世界にピッタリな名前ね。」
「へ………」
「まさか何かわかったのかしら?」
事情を聞き終えた後口元に笑みを浮かべて呟いたレンの言葉を聞いたケビンは呆け、アーシアは目を丸くしてレンに訊ねた。
「わかったって程じゃないわ。確証できるような事が起こっていないから、まだ推測の段階よ。」
「ええっ!?それってどんな事なんだ?」
レンの答えに仲間達と共に驚いたロイドはレンに訊ねた。
「うふふ、悪いけどそれは言えないわ。まだ推測の段階だから、間違っているかもしれない推測を口にしたらみんなを混乱させちゃうし、それに………秘密を持っている方がレディとして魅力的でしょう?」
「レ、レンちゃ〜ん……」
「このクソガキは……」
「ハア……こんな時くらいその秘密主義は止めなさいよね………」
しかし笑顔を浮かべて明確な答えを口にしないレンの答えに仲間達と共に脱力したティー
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