第128話
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。仲間の人達と一緒に写っていた写真を大切にしているんだから、当然お兄様にとってその仲間の人達は大切な存在でしょう?なのにお兄様は今までその人達と接触するような事はなかった上手紙で連絡を取り合っていたのもイオンお兄さんだけだったもの。」
「フム……死別した可能性は考えなかったのか?」
レンの説明を聞いて頷いたバダックは自分が気になっていた事を問いかけた。
「その可能性も考えたけどお兄様、誰かのお墓参りなんて今までした事ないもの。お兄様の性格を考えたら親しい人を亡くしたら絶対お墓参りくらいはするでしょう?だから写真に写っている人達―――ティアお姉さんたちは死別ではなく何らかの事情で会えなくなってしまった……つまり、”連絡が絶対に取り合えない場所”―――”異世界”って事になるでしょう?最初は異世界なんてお伽話のような存在は信じていなかったからその可能性は一端除外していたけど、異世界出身のリオンお兄さんとソフィお姉さんの存在で除外していたその推論が再び浮上したわ。」
「写真一枚だけでそこまでの推論を出すなんて……」
「ハハ、相変わらずとんでもなく頭が冴えている嬢ちゃんだな。」
「あのルークの妹とはとても思えない賢い妹ですよねぇ?」
「というか絶対彼女の方がルークの何十……いえ、何百倍も賢いですよ。」
レンの答えにケビン達と共に驚いていたロイドは信じられない表情をし、ジンは苦笑し、アニスとジェイドはそれぞれ意味ありげな笑みを浮かべてレンを見つめていた。
「レンちゃん、さっきルークさんが異世界の人であると確信する証拠の時に”一つは”と言っていたけどまだ他にもあるの?」
「ええ。もう一つは”環”を取り込んだ”教授”の絶対障壁をルークお兄様が破った件よ。」
そしてティータの疑問にレンは頷いて話を続けた。
「何……?”環”を取り込んだ”教授”の絶対障壁をルークが破った件だと……?」
「そう言えばあの時絶対障壁を破壊するつもりでいたレーヴェは”教授”の攻撃によって中断されて、レーヴェの代わりにルークさんが破壊しましたよね……?」
レンの話を聞いてかつてのワイスマンとの戦いを思い出したアガットは眉を顰め、カリンは戸惑いの表情で呟いた。
「………―――!なるほどね………あの絶対障壁を破るには『外の理』――――”ゼムリア大陸に存在しない力”が必要だったから、『外の理の力』でワイスマンの絶対障壁を破ったルークさんは『外の理の存在』―――――つまり異世界の存在だと判断したのね?」
「大正解♪」
「絶対障壁を破壊できる程の異世界の力……―――!まさかその時ルークが使った”力”は……!」
「間違いなく”超振動”か”第二超振動”でしょうね。そこに付け加えて言えば”ロー
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