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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
4章〜昏き聖痕〜  異伝〜遥かなる記憶 第3話〜
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人であったらと改めて思い知らされるよ。」

自分の言葉の続きを答えたルフィナをセルナートは感心した後、残念そうな様子でルフィナを見つめた。



「ふふ………いくら親友でも誉めすぎよ。武術も法術も十人並だし、習得している魔術も十人並………正騎士になれただけでも上出来と言えるくらいだわ。」

「そう思っているのはお前だけさ。魔術等、他の騎士を含めてこの私ですらも使えないのだからな。それに例の”蛇”が絡んだ事件………尋常ではない使い手が相手だったそうじゃないか。それを見事にあしらって解決に導いたと聞いているぞ。」

「ふふ、あれは相手が弁えた人だったから落とし所に持っていけただけよ。でも、ケビンは違う。私なんか比べ物にならないほど優れた素質を持っているわ。でもね………」

セルナートに感心されたルフィナは苦笑して答えた後、真剣な表情で答え、そして

「………あの子は優しすぎるのよ。優しすぎて………自分を追いつめてしまうくらいに。」



悲しげな雰囲気を纏わせて語った……………

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