第23話(3章終了)
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ある貴女とこうしてお会いする日が来るとは夢にも思いませんでした。」
そしてティナは優しい微笑みを浮かべてプリネを見つめた。
「フフ、それは私もですよ、ティナ様。母から聞きましたが、メンフィルに帰還した時、真っ先にティナ様の墓碑に報告に行ったと聞いております。」
「そうですか…………」
プリネの話を聞いたティナは静かに頷いた。
「差し出がましい事を聞くがティナ様が転生したという女性は未婚なのか?」
「リフィアお姉様?」
「?一体、何故そのような事を………」
リフィアの疑問を聞いたプリネは首を傾げてリフィアを見つめ、ティナも首を傾げて尋ねた。
「もし未婚ならば、再びリウイの側室として嫁いだらどうなのだ?ティア殿も再びティナ様に会えてきっと喜ばれると思うし、何よりリウイとイリーナ様も喜ばれるぞ。」
「………………………………確かに私が転生した女性は未婚ですが……以前は心から愛している男性が”いた”のです。」
リフィアの提案を聞いたティナは静かにリフィアを見つめた後、表情をわずかに暗くして答えた。
「”いた”って事は………」
「も、もしかして死んじゃったの〜!?」
「ノ、ノイ!わかってても口に出したら、駄目だよ!」
ティナの言葉を聞いたジョゼットは信じられない表情をし、ノイは驚きの表情で言い、ノイの言葉を聞いたナユタは慌てた。
「…………ええ。私が生まれ変わった女性にとって義弟になるはずだったその男性の弟の方もその女性自身が幸せになる事を祈っているのですが、女性自身、その弟の方を本当の家族だと思っていますし、女性自身せめてその方が一人前になるまでは自分の事は後回しでいいと考えていますし、それに私の魂はまだ女性の中で眠っていますので………」
「ならば、もしその弟とやらが一人前になり、そしてティナ様の魂が目覚めれば………」
ティナの答えを聞いたリフィアは期待した様子で尋ねた。
「…………イリーナ様がいる以上私の支えはもう必要ないとは思うのですが…………もし、陛下がそれでも私の支えを必要とされるのであれば、喜んで再び陛下のお傍にいさせて頂きます。」
「おおー………ぱちぱち………」
「フフ………生まれ変わってもなお、同じ男性を愛し続けるなんて素敵ですね。」
ティナの答えを聞いたナベリウスは感心した声を出して軽い拍手をし、リタは微笑み
「うむ、そうか!では元の世界に帰ったら、まずティア殿に報告にしなければな!」
「ええ。きっとティアお姉様、喜ばれるでしょうね…………!」
リフィアとプリネはそれぞれ明るい表情をした。
「え〜と、盛り上がっている所悪いねんけど……それでティナさんは今後どうするんですか?」
「勿
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