第23話(3章終了)
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が気になって尋ねた。
「………今はクロスベルという所にある病院で看護婦の職について、多くの傷ついた方達の為に働いています。」
「まあ………フフ、ティナ様にピッタリのお仕事ですね。」
「うむ。さすがはあのティア殿のお母上だ。生まれ変わってもなお、傷ついた民達を思うとは………」
ティナの話を聞いたプリネとリフィアはそれぞれ微笑みながらティナを見つめ
「あの………それより私”も”という言葉が気になったのですが、一体どういう意味ですか?」
「あ、そうですね。………実は………」
そしてプリネとリフィアはイリーナとラピス、リンがそれぞれティナのように転生を果たし、イリーナはリウイと再会し、そして改めてリウイの正妃になった事を説明した。
「まあ………イリーナ様が………!よかった………ようやく陛下に本当の幸せが訪れたのですね…………」
プリネ達の話を聞き終えたティナは涙を流しながら喜んでいた。
「え、えっと…………あのメンフィル大使――リウイ皇帝の事を何とも思わないの?」
その様子を見ていたジョゼットは戸惑った様子で尋ねた。
「?どういう意味ですか?」
「え、えっと………ティア様のお話ですとティア様のお母様――ティナ様はリウイ陛下の事を心から愛していたと聞いていましたので……嫉妬等はされなかったのですか?」
首を傾げているティナにクローゼは戸惑った様子で尋ねた。
「ああ、そういう事ですか。嫉妬どころかむしろ感謝をしています。………最愛の女性であったイリーナ様を亡くしたばかりの陛下を私は少しでも悲しみにくれている陛下を支える為にお傍にいさせて頂いたのに、陛下は私の事も大事にしてくれ、そして愛してくれました。そして陛下と私の娘であるティアも授かり、本当に幸せな一生でした………唯一の心残りは陛下の心の傷を癒せず、逝ってしまったことですが、イリーナ様が再び現世に蘇ったのですから、もう私に心残りはありません。」
一方尋ねられたティナは心の底から幸せそうな表情で答えた。ティナの答えを聞いたケビン達は驚きの表情でティナを見つめていた。
「なんという慈愛を持つお方………」
「さすがは”癒しの聖女”と称えられているティア殿の御母上だな………」
そしてリースは尊敬の眼差しでティナを見つめ、ユリアは感心した様子で呟き
「へ〜。シュリのご主人様を思う強さと良い勝負をする人がいるとは思わなかったわ。」
「マ、マリーニャさん!さすがにそれは言い過ぎですよ………」
マリーニャも感心した様子で呟き、それを聞いたシュリは顔を赤らめて言った。
「フフ…………それにしてもペテレーネさんは無事、神格者になられたのですね。それにしてもまさかペテレーネさんと陛下のご息女で
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