第23話(3章終了)
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「余はティア殿の姪にあたる。」
「え!?………失礼ですがご両親はどなたなのですか?」
プリネとリフィアの答えを聞いた女性は驚いて尋ねた。
「父はメンフィル初代皇帝、リウイ・マーシルン。母はアーライナの神格者、ペテレーネ・セラです。」
「余の父はリウイとシルフィア様の息子であり、現メンフィル皇帝であるシルヴァン!母はリウイとカーリアンの娘であり、現メンフィル皇妃であるカミーリじゃ!」
「え!?ペテレーネさん、そしてシルヴァン陛下達の………!?」
プリネとリフィアの話を聞いた女性は目を見開いて驚いた。
「あの………失礼ですが貴女の名は?」
そしてツーヤは女性を見て尋ねた。
「あ………………申し遅れました。私の名はティナ。ティナ・パリエです。」
「え!?」
「な、何だと!?」
「おお。どっかで見覚えあると思ったら、側室の中でも一番リウイお兄ちゃんの傍にいたイーリュンのシスターだ。…………というか何で生き返っているの??しかも若い姿で。」
女性―――ティナが自分の名を名乗るとプリネとリフィアは信じられない表情で叫び、エヴリーヌは納得した表情で頷いた後、再び首を傾げた。
「あ、あなたは確かエヴリーヌさん。それが私にも何が何だか………」
エヴリーヌに気付いたティナは自分自身信じられない様子で答えた。
「エ、エヴリーヌお姉様!本当にこの方はティナ様なのですか!?」
一方プリネは血相を変えてエヴリーヌに尋ねた。
「ん、そうだよ。このシスターが若い時だけど、エヴリーヌがリウイお兄ちゃんと一緒に寝ようと夜行ったら、結構な確率でリウイお兄ちゃんに奉仕していたり或いは抱かれていたもん。あんまり話した事はなかったけど、それで覚えたし。」
「エ、エヴリーヌさん!」
そしてエヴリーヌはとんでもない事を答え、それを聞いたティナは顔を真っ赤に染めて声を上げた。
「エ、エヴリーヌお姉様………そういう事は口に出すべきではないですよ………って、それよりも信じられない事態が起こりましたね。」
その様子を見ていたプリネは呆れて溜息を吐いた後、驚きの表情でティナを見つめ
「うむ。”あり得ない”事が起こり続けているこの”影の国”ならでこその”あり得る”事かもしれんが、まさかリウイの人間の側室の………それも”幻燐戦争”で活躍した英傑の一人であり、リウイの”光”となった方の一人であり、そして第一側室であられるティナ様にこうしてお会いできるとは余も信じられない思いだ。」
リフィアはプリネの言葉に頷いた後、目を輝かせてティナを見つめた。
「お〜い。一体どうしたんや?って、”癒しの聖女”さんじゃありませんか!まさか貴女まで取り込まれていたなんて………」
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