第23話(3章終了)
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す。」
マリーニャの話を聞いたシュリはケビン達に微笑んで言った。
「よろしく頼みますわ。………って”レイツェン”?」
「サリアさんと同じ姓名みたいだけど………もしかして2人は姉妹なのですか?」
シュリの言葉に頷いたケビンはある事に気付き、ヨシュアは尋ねた。
「はいです〜。ご主人様に買って頂き、そしてシュリお姉様の妹にして頂きましたです〜。」
「へ………」
「か、”買って”頂いたって………まさか…………」
サリアの答えを聞いたケビンは呆けた声を出し、クローゼは不安そうな表情で尋ね
「………この娘は幼い頃、商人に奴隷として売られていて、ご主人様がある仕事である街に滞在していたのですが、その時にこの娘を買い取って、今に至るのです。」
そしてシュリが表情をわずかに暗くして答えた。
「ど、奴隷………」
「……………………」
サリアの過去を知ったティータは仲間達と共に信じられない表情をし、ウィルは表情をわずかに暗くしてサリアを見つめた。
「………奴隷でいる間、辛くはなかったのですか?」
そしてリースが静かにサリアに尋ねた。
「そんな事、思いもしなかったです〜。ご主人様に買って頂くまで世話をして頂きましたし、買って頂いた時も”よかったな”って言ってもらえましたし、それに今の生活はとっても幸せですよ〜?」
「………強い娘だ。」
サリアの答えを聞いたミュラーは感心した様子でサリアを見つめた。
「………ウィル。そんなに暗くならないで下さい。あなたはたまにユイドラに来る奴隷商人から、奴隷の方達を全て買い取って、自由にしてあげているじゃないですか。」
「そうね。私もその場面に立ち会わせてもらったけど、解放された奴隷達、みんな喜んでいたし、中には自分から雇ってくれっていう奴隷もいたじゃない。」
一方セラウィとエリザスレインは表情を暗くしているウィルを励ました。
「………俺にできるのはそれぐらいだしね。励ましてくれてありがとう、2人とも。」
そして励まされたウィルは静かに答えた後、2人にお礼を言った。
「え!?瞳が蒼い上、しかもに、”人間”!?ティアお姉様じゃ………ないようですね………貴女は一体………」
「これは驚いたな………ティア殿と瓜二つの容姿ではないか。」
「………………………」
その一方プリネとリフィアはティアそっくりではあるが瞳は水耀石のような透き通った蒼い瞳を持つ女性を見て驚き、エヴリーヌは女性を凝視していた。
「あの………今ティアとおっしゃっていましたが、あの娘の知り合いなのですか?」
一方女性は戸惑った様子でプリネ達に尋ねた。
「は、はい。ティアお姉様とは腹違いの姉妹になります。」
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