第20話
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をかいていた。
「フフ、リフィアの言う通り、今更ですよ。結婚する前からウィルは他の女性達も愛しているのですから。」
「それをわかっていながら、結婚するなんて………」
「大物………としか言いようがないな…………」
何でもない風に答える様子のセラウィを見てリースは信じられない様子で呟き、ユリアは感心した。
「フフ、ウィルが私を一番愛してくれるのは知っていますから。それにウィルと親しい他の女性達はみんな一緒に頑張ってきた仲間なんですから。仲間の気持ちは無下にできません。」
感心されたセラウィは優しい微笑みを浮かべて、ウィルを見つめた。
「………ありがとう、セラウィ…………って、それよりエリザスレイン。どうして黙っていたんだよ………教えてもらえば、色々手配するのに。」
「………まだ1月目だし、言う必要はなかったと思って黙っていただけよ。それに今のあなたはメンフィルや異世界との交流の件について忙しいのだから、それどころではないでしょうが。」
溜息を吐いて尋ねられたエリザスレインは呆れた表情で答えた。
「確かに忙しいのは事実だけど、それでも俺と君の子が……セティ達の妹か弟ができたんだ。俺は勿論の事、セティ達だってきっと喜ぶよ。………それにもうエリザスレイン一人の身体じゃないんだから、もっと俺達を頼ってくれよ。」
「そうですよ。私の事は気にしないで下さい。あなたと私は同じウィルを愛する仲間なんですから。」
「………ハア………もう、バレてしまった以上しょうがないわね…………………」
そしてウィルとセラウィの言葉を聞いたエリザスレインは溜息を吐いた後、ウィルを見つめた後、近づいた。
「え、えっと?エリザスレイン?近いんだけど………」
「あら、これからあなたの愛人になるのだから別にいいでしょう?………”人間”のあなたがこの私に愛される事、光栄に思いなさい。………ん。」
「んむっ!?」
戸惑っているウィルにエリザスレインは深い口付を行った!
「キャッ………!」
「わわっ………!」
それを見たクローゼとジョゼットは顔を赤らめて慌てながらも2人から視線を外さなかった。また他の仲間達は視線を外して、明後日の方向を見ていたり、目を瞑っていたりしていた。
「フフ、よかったですね、エリザスレイン。」
「同じ天使でもイルザーブとは偉い違いね………」
「う〜。イルザーブさんもエリザスレインさんみたいな天使さんだったらよかったのに………」
一方セラウィは特に動揺せず、微笑んでエリザスレインを祝福した。また、その様子を見ていたマリーニャは溜息を吐き、サリアはある人物の事を思って、残念そうな表情をした。そしてエリザスレインはウィルから離れた。
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