第20話
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
べきだったわね……だったら、こんな事にはならなかったのに……」
「………まさかそんな事があったなんて………」
「にわかには信じがたいですけど、実際こうして体験してしまっているのですから、信じる他ありませんね………」
状況を聞いたエリザスレインは考え込んだ後溜息を吐き、ウィルは考え込み、セラウィは信じられない様子で呟いた。
「それでみなさんは今後どうされるのですか?よければ私達と共に行動をしてほしいのですが。」
「勿論、構わないよ。むしろ、こちらからお願いする所だったしね。」
「ええ。自分達のいる世界に帰る為にも夫共々できる限り協力させて頂きます。」
「ま、ウィル達がいなくなれば今保たれる秩序は崩れるわ。それを防ぐ為にも私も共に行かせてもらうわ。」
そしてリースに尋ねられたウィルとセラウィ、エリザスレインはそれぞれ頷いた。
「フフ、そうは言いますけど、本音はウィルを守りたいのでしょう?」
「確かにあっているけど、何よ?その意味深な笑みは?」
エリザスレインの言葉を聞いたセラウィは微笑みながらエリザスレインを見つめ、見つめられたエリザスレインは尋ねたが
「あら。言わないとわかりませんか?」
「………だから何よ?」
「フフ、なら言わせてもらいます。ウィルを愛しているからでしょう?」
「……何を根拠にそんな事を。」
「メロディアーナから聞きましたよ。貴女がウィルの子供を身ごもった事を。」
「………そう。(まだ伝えるのは早いからあれほど黙っていなさいって言ったのに………普段からかっている仕返しのつもりかしら?…………帰ったら覚えてなさい、メロディアーナ…………!)」
「えっ!?」
セラウィの言葉を聞き身体を震わせながら頬をわずかに赤らめて呟き、ウィルは驚いてエリザスレインを見つめた。
「え、えっと………おめでたいことでいいのでしょうか………?」
「ちょっと!あんた、奥さんがいるのに何で他の女と子供を作っているんだよ!」
一方クローゼは冷や汗をかいて苦笑し、ジョゼットは慌てた様子で尋ね
「何を言っておる?ウィルは領主だぞ?世継ぎである子をたくさん作る事も領主としての義務だし、領主ならば愛人の一人や二人、いてもおかしくないぞ?」
「ん。リウイお兄ちゃんなんて、もっとたくさんの側室がいたんだから。」
「いや、比較対象が違いすぎるし、ウィルさんの場合、既に2人いるじゃないか。」
(い、言えない……ユイドラ領主は世襲制じゃないなんて事、この状況では絶対に言えない………!)
リフィアは意外そうな表情で言って、エヴリーヌはリフィアの言葉に頷き、ヨシュアは2人の言葉に突っ込んだ。またリフィア達の会話を聞いていたウィルは冷や汗
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ