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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜ケルディック焼き討ち〜
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〜4日前〜



「な―――――ケルディックが焼き討ちに……!?それは一体どういう事なのですか?」

レーヴェから事情を聞かされたベルモンは驚いた後すぐに落ち着いて真剣な表情で問いかけた。

「―――先日、”紅き翼”の面々が補給の為にこのケルディックに訪れた際、連中の”協力者”である少女の”予言”によってもたらされた情報だ。」

「”紅き翼”―――――トールズ士官学院の”Z組”の方達ですか。そう言えばトヴァルさんから記憶喪失で、未来を見る力とやらを秘めている少女が彼らに力を貸している話を聞いていますが……」

「ああ、その者の”予言”によると俺達がケルディック要塞を攻めるクロイツェン州の領邦軍の相手をしている間に、ケルディックに潜伏している猟兵共がケルディックを焼き討ちするとの事だ。」

「!!……その”予言”に信憑性はあるのですか?」

レーヴェの話を聞いて目を見開いたベルモンは真剣な表情で問いかけた。



「既にその者は”予言”を2度も的中させている。1度目はリィン・シュバルツァーがユミルの墓地にてかつてリフィア殿下に討ち取られ、幽霊となった貴族連合の協力者――――”黒兎(ブラックラビット)”アルティナ・オライオンと”契約”するという予言……そして2度目は”紅毛のクレイグ”の娘がクロイツェン州の領邦軍によって双龍橋まで連れて行かれ、第四機甲師団に対する人質として使われるという予言だ。」

「…………既に2度も的中させていますから、彼女の”予言”が的中する可能性は非常に高い事が証明されましたね…………―――それでその”予言”をメンフィルはどのように受け取っているのですか?」

レーヴェの説明を聞き、真剣な表情で考え込んでいたベルモンはレーヴェに問いかけた。



「……出身不明かつ記憶喪失という経歴を持つその者の”予言”を”国として”は全面的に信用できないが、念の為に領邦軍がバリアハート方面より攻めて来た際”特別な対策”を取る事にした。」

「”特別な対策”、ですか?」

「ああ。バリアハート方面より領邦軍が攻めてきた場合、ケルディックに残留する兵達に市民達や難民達をこちらが予め決めておいた一定の場所に避難誘導する事にした。プリネ皇女を始めとした領主達より市民達の命を最優先に守り、最悪建物の破壊の阻止や消火活動は後回しにしろとの勅命が出ている。」

「そうですか…………―――では我々は避難誘導のお手伝いや逃げ遅れた市民や難民達の避難誘導のお手伝いをすればよろしいのですね?」

レーヴェの話を聞いて考え込んだベルモンは真剣な表情で問いかけた。



「話が速くて助かる。領主の館と仮説空港――――その2箇所を避難場所とする。そちらにはそれぞれ2個中隊の兵達と更に親衛
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