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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第108話
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「こ、これが……!」

「ゼムリアストーンで補強した、新たな騎神の武器か!」

「結構キレイに仕上がったね。」

「ふむ、ベースはただの機甲兵用のブレードのようだが。」

「でも、確かに元の物からは感じられなかった霊気(マナ)を感じます。おそらく切れ味は比べ物にならないはず……」

「これが”ゼムリアストーン”の”力”なのですね……」

「凄い魔力を感じるわ……」

「全て”ゼムリアストーン”製になれば一体どれほどの切れ味になるのでしょう……?」

仲間達と共に補強したヴァリマールが扱うブレードを見たセレーネとゲルドは驚き、エリスは考え込んだ。



「しっかしまあ、よく加工を成功させたわね?あれほどの結晶となるとかなり難しかったと思うけど。」

「ふふ、さすがジョルジュ先輩と言った所かしら。」

「はは、リィン君達も手伝ってくれたからね。おかげで何とか形にはなったみたいだ。」

「はは………俺達は大した事は。とにかく、このブレードは大きな戦力となってくれそうです。」

「ああ、ヴァリマールと共に必ずや力となってくれるだろう。」

「あとは実戦で運用して感触を確かめる必要がありそうだねー。」

「ああ、さっそく騎神に装備してもらって―――」

「―――リィン君、みんな!」

ミリアムの言葉にジョルジュが頷いたその時トワが慌てた様子でその場に駆け付けて来た。



「トワ会長……?」

「どうしたんですか?そんなに慌てて。」

トワの様子を見たエリオットとアリサは不思議そうな表情をし

「――――ケルディックの件ですね。」

「え…………」

真剣な表情で呟いたシグルーンの言葉を聞いたリィンが呆けたその時

「はあはあ……た、大変だよ!さっき双龍橋方面から緊急の連絡が入って来て……ケ、ケルディックが……―――ケルディックが!!」

「ケルディック……?」

「あの町がどうかしたんですか?」

トワは息を切らせながら血相を変えて何度も繰り返して呟き、トワの言葉を聞いたフィーとマキアスは不思議そうな表情をし

「ケルディック……―――!まさか……!」

「ゲルドの”予言”通りになったっていうの!?」

ある事を察したラウラとサラ教官は血相を変えた。



「”焼き討ち”されたの!それも――――”アルバレア公爵が雇った猟兵達に”!」

「――――なんだと!?」

そしてトワの言葉を聞いたユーシスは厳しい表情で声を上げた!



トワがリィン達にケルディック焼き討ち事件の報を伝える数時間前、領主の館の執務室で仕事をしているプリネの部屋の前に来たメンフィル兵が慌てた様子で部屋の扉をノックした…………!
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