暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第108話
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
博士も現段階じゃ手伝ってくれなさそうね……

ジョルジュの答えを聞いたリィンやラウラ、エリスとアリサは暗い表情をした。



「とにかく、もっと沢山集める必要がありそうだね。」

「そうね……他の精霊窟にも行って回収しないとね。」

エリオットの意見にゲルドは頷き

「ま、東部には精霊窟があと3箇所あることだし。この調子で試練を乗り越えていけば何とかなるんじゃない?」

「ふう、簡単に言ってくれるな。」

セリーヌの意見を聞いたマキアスは疲れた表情で溜息を吐いた。



「フン、だが現時点ではそれしかあるまい。」

「ああ、俺達自身の手で何とか乗り越えなくてはな。」

「あはは、何とかなるって!」

ユーシスの意見にガイウスとミリアムはそれぞれ答え

(フウ……気楽なものね。特務支援課の方々はクロスベル市を包み込んでいる”結界”を解く方法をついに知って、近日中に”結界”を解く作戦を開始するとの事なのに……やはり彼らは”間に合わない”でしょうね。)

その様子を見ていたシグルーンは心の中で呆れ、静かな表情でリィン達を見回していた。



「でも、今の段階でも加工の感触くらいは掴んでおきたいところだね。そのためには、ちゃんとした作業場を艦内に作る必要もあるな。」

「ふふ、でしたら是非この辺りを作業場にしてください。お兄様もきっと文句は言わないはずですわ。」

ジョルジュの言葉を聞いたアルフィン皇女はジョルジュに申し出た。

「ありがとうございます、殿下。」

「じゃあ、お言葉に甘えて作業に入らせてもらいます。リィン君、手が空いたら改修作業を手伝ってくれるかい?起動者である君がいてくれたほうが色々と捗るだろうしね。」

「ええ、わかりました。」

その後手が空いたリィンはジョルジュと船倉の改修作業に勤しみ……騎神用武器の作業場を完成することができたのだった。



「よし……こんなもんかな。それじゃあ、さっそくゼムリアストーンの加工を試してみるとしようか。」

作業台に機甲兵用のブレードを置いたジョルジュはリィンに視線を向けた。

「ヴァリマールの持っている機甲兵用のブレード―――まずはこれを補強してみるんですね?」

「ああ、そういうこと。ゼムリアストーンの一部を使ってなんとか感触を確かめてみよう。引き続き手伝いをよろしく頼むよ。」

「了解です……!」

こうして、ついに騎神用の武器の作業に取り掛かることになった。単なる補強とは言え、巨大なゼムリアストーンの加工はジョルジュでも難しいらしく……仲間達やヴァリマールと共にリィンもできる限りの手伝いをしながら作業を見守るのだった。そして―――――



12月24日――――




[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ