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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第107話
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「その提案は最善かと思われますが、一足遅かったですわね。」

「え…………」

しかし静かな表情で否定したシグルーンの言葉を聞いたゲルドは呆け

「ひ、一足遅かったって……」

「もしかして空の女神はセントアークから離れたのでしょうか?」

エリオットは不安そうな表情をし、セレーネはシグルーンに尋ねた。



「ええ。今朝ファラ・サウリン卿達と共にセントアークを離れ、クロスベルに向かったとの事ですわ。」

「なっ!?」

「エステルさん達がクロスベルに向かったと言う事は……!」

「近日中に”特務支援課”は”ブレイサーロード”達に加えて”空の女神”という超強力な援軍と合流できるって事だね。」

シグルーンの話を聞いたリィンとマキアスは驚き、フィーは真剣な表情で呟いた。



「で、でも今はエレボニア帝国が内戦の真っ只中……それも西部は東部より酷いから、クロスベルに到着するのはかなり難しいと思うよ?」

その時トワが不安そうな表情で推測を口にしたが

「その心配は無用ですわ。七耀教会に所属している”とある神父”がファラ・サウリン卿達と旧知の仲でして。その縁で”空の女神”がこのゼムリアの地に降り立った事やファラ・サウリン卿達の目的を知り、彼女達に協力する事を決め、彼女達に自身が保有している飛行艇に乗船してもらい、クロスベルに向かったとの事です。」

シグルーンはその場にいるほとんどの者達が予想していない答えを口にした。

「!!」

「ええっ!?」

「何?」

「七耀教会の神父が飛行艇を……?」

(間違いなく”天の(メルカバ)”の事でしょうね。と言う事は”守護騎士(ドミニオン)”が最低二人もクロスベル解放を手伝うって事ね……)

シグルーンの説明を聞いたサラ教官は目を見開き、アリサは驚き、ユーシスは眉を顰め、ガイウスは戸惑い、セリーヌは目を細めた。



「し、七耀教会の神父が飛行艇を保有しているなんて、一体どうなっているんだ!?」

「その……もしかして以前セリーヌさんの話に出た七耀教会の”闇”の部分が関係しているのでしょうか……?」

「教会の”闇”……?」

マキアスは混乱した様子で声を上げ、シグルーンに質問したセレーネの質問を聞いたゲルドは不思議そうな表情で首を傾げた。



「うわっ、よりにもよって”守護騎士(ドミニオン)”まで動きだしたんだ。けどよく考えたら、自分達が崇めている”空の女神”が降臨したんだから、動いて当然だろうね。」

(”守護騎士(ドミニオン)”……”星杯騎士団”を束ねる騎士達ですね。)

ミリアムの呟いた言葉を聞いたアルティナは真剣な表情で考え込み

「”守護騎士(ドミニオン)”?」
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