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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第104話
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たいだし……アンちゃんはほら……期間限定とはいえレン姫の秘書兼護衛って決まっているでしょう?」
「はあ、皆さんすごいですね。俺も負けてられないな……」
トワの話を聞いたリィンは溜息を吐いた後自分の不甲斐なさに肩を落としていたが
「リ、リィン君……わたし達より凄い進路が決まっているリィン君がそれを言う?」
「へ?どういうことですか?」
「だってリィン君は将来クロイツェン州の統括領主になるってメンフィル帝国に決められているじゃない。しかも色々な理由でアリサちゃん達どころか、あのアルフィン皇女殿下も娶らなければならないし。」
「う”……そ、それは…………」
冷や汗をかきながら苦笑するトワに指摘され、表情を引き攣らせた。
「……り、私の入る……なんてないのかなぁ……みんな、素敵……し……スタイル……わたし……違って……」
「トワ会長?」
肩を落として小声で独り言を呟くトワの様子が気になったリィンは不思議そうな表情で尋ね
(あらあら♪これはもしかしてのもしかしてかしら♪)
(ふふふ、なるほど。だからアルティナと契約した際、アリサ達に訓練室に連れて行かれたご主人様に説教をしに来たのですね。)
(フフ、リィンならスタイルも気にしないし何人でもきっと受け入れてくれるから頑張って……)
(ア、アハハ……本当に最終的に何人と結婚する事になるのでしょうね……)
(既に婚約関係である女性達がいる上肉体関係の間柄である私達もいるのに、何故マスターはその事を自覚せずに更に増やそうとするのでしょう。)
トワの様子を見て何かを察したベルフェゴールやリザイラ、アイドスは微笑ましそうにトワを見つめ、メサイアは苦笑した後疲れた表情をし、アルティナはジト目になった。
「ハッ!?な、なんでもないよ!えっと………話を戻すけどわたしもジョルジュ君、そしてアンちゃんだって内心ではこの内戦やメンフィル帝国との外交問題でちょっと迷いが出て来てるんだ。例え内戦が終わって、メンフィル帝国との外交問題も終わって、日常を取り戻す事ができたとして……この先のエレボニア帝国を考えたら、単に目の前の選択肢から一つ選ぶのは違うんじゃないかって。」
「この先のエレボニア帝国……そこまで考えていたんですね。目の前の事で手一杯の俺なんかとは大違いというか。」
「ううん……きっとリィン君達がいてくれるおかげだよ。」
「え……?」
トワがふと呟いた言葉が気になったリィンは目を丸くした。
「リィン君達Z組はわたしたちにとって”希望”なんだ。希望があるから、この内戦やメンフィル帝国との外交問題を乗り越えて、明日を掴める事を信じられるんだと思う。だから……これからも一緒に頑張ろう?アンち
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