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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第104話
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るけど。」
アンゼリカに突如髪の事を指摘されたトワは戸惑いの表情で答えた。
「せっかく長くてフワフワな髪なんだ。もっと大事にしたまえ。そうだな、学院にいた頃のように私が梳いてあげるとしようか。」
「え、いいの?じゃあよろしくお願いするね!」
(はは……先輩たちって本当に仲がいいよな。)
仲がいい二人の様子を見守っているとアンゼリカはトワの髪を梳き始めた。
「ん、こんなところかな。」
「こ、これは……その、いつも髪をしばっていますからなんだか新鮮ですね。」
しばっている髪を梳いたトワを見たリィンは驚き
(まあ……フフッ、髪を梳いたトワさんの方が素敵な気がしてきました。)
(髪形だけで別人になるという話を聞いた事はありますが……どうやらそれは本当だったようですね。)
(ええ……今の彼女はとても大人びているわ。私達も髪形を変えたらリィンは驚くかしら?)
(うふふ、髪は”女の命”とも言われているしね♪)
(………………私も髪を梳けば、マスターに驚かれるのでしょうか……?)
メサイア達が微笑ましそうに見守っている中、アルティナは左右に縛っている自身の髪を気にしていた。
「あう……そうかなぁ?」
一方リィンに驚かれた後ジッと見つめられたトワは恥ずかしそうな表情をした。
「フフ、トワは髪を下ろすと意外と大人っぽくなるからね。可愛らしさと大人びた雰囲気の両立……ああ、さすが私のトワだよ♪」
「も、もうわかったから。そろそろリボンを返してくれる?」
「いや、ダメだ。せっかくだから色々と試させてくれたまえ。こんなこともあろうかと、実家にトワ用のリボンをワンサカ用意しておいたからね。ちょっと待っていたまえ!」
トワの嘆願を断ったアンゼリカは実家に一端戻る為に走り去った。
「ちょ、ちょっとアンちゃん!?」
「行ってしまいましたね。」
「もう、アンちゃんったら……」
「はは……まあたまにはこういうのもいいじゃないですか。ようやく”日常”の一つを取り戻せたような……そんな気がしますし。」
「リィン君……」
リィンの言葉を聞いたトワはリィンをジッと見つめた後やがて口を開いた。
「アンちゃんやジョルジュ君とも話していたんだけどね。この内戦がなかったら、今頃士官学院も学期末……わたし達は2年生だから、本当だったら進路を決めなくちゃいけない時期だったんだ。」
「進路……そういえば確かにそんな時期みたいでしたね。会長たちは、何か決まっていたんですか?」
「うん、ありがたいことにわたしも色んな機関や省庁からお誘いが来ていてね。たしかジョルジュ君は各地の研究施設や工科大学から誘われていたみ
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