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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第104話
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「……あの子を抱えている間、ちょっと思い出してた。団長がいなくなった日の……少し前のくらいのことを。」

「団長がいなくなった日……?」

「……わたしたちは、団長達の帰りを待つためにリベール付近の国境に野営地を構えていた。そこに偶然、女の子の猟兵が紛れ込んできたことがあった。」

「女の子の猟兵って……フィーみたいな?」

フィーの話を聞いたリィンは驚きの表情でフィーを見つめた。



「ん、歳はだいたい1つ上くらいだったと思う。反対側にある、団長達と同じように”結社”に雇われていた”赤い星座”の野営地……そこから野良猫を追いかけて入り込んできたらしかった。」

(赤い星座の女猟兵……?………………)

フィーの話に出てくるある人物に心当たりがあるアルティナは真剣な表情をした。

「同じ雇用主に雇われているとはいえ、敵対している猟兵団の中に……?それで、どうなったんだ?」

「まあ、別に戦闘になったりはしなかったけどね。あっちもその時は全然やる気がなかったみたいで。そのままわたしと猫を構いながらいろいろお喋りしてた。」

「それは、どちらも呑気というか肝がすわっているというか。……でも、いるんだな。フィー以外にもそんな子が……」

フィーのような存在が他にもいる事に冷や汗をかいたリィンは真剣な表情をした。



「ん……割とある話だし。でも、その子は当時から向こうの団で大隊長を任されるくらいの凄腕だった。心の底から戦場を愉しんで、生も死も、全てを呑み込んでしまうような……そんな人喰い虎みたいな。」

「それは……フィーとは似ても似つかないな。……猟兵と言っても、本当に色々いるんだな。」

「ん。……ちなみにその猟兵はわたし達が以前特別模擬戦で戦った人の親戚。」

「え……”特別模擬戦”って言うと、特務支援課の人達の事だよな?一体誰だ?」

フィーの口から出た意外な人物達の事を聞いたリィンは目を丸くした。



「”闘神の息子”ランドルフ・オルランド………今はランディ・オルランドを名乗っているみたいだけど。」

「!あの紅毛の人か…………そう言えばあの人の本来の得物は”ブレードライフル”だったし、実力もあの人があの中で一際群を抜いていたな……」

(そうなると……話に出ていた人物はやはり”血染めのシャーリィ(ブラッディシャーリィ)”ですか。)

ランディの姿や戦闘している様子を思い出したリィンは真剣な表情をし、ある人物を思い浮かべたアルティナも真剣な表情をした。



「ん。”殲滅天使”の話からすると今はクロスベルにいるようだけど……多分、あの子だったらたとえ一人でも十分に生きていると思う。団から置いて行かれて、一人になった途端に何もできなくなって……ただ
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