第501統合戦闘航空団
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城に向かって飛んでいたが、それはかろうじてのものであった。
ストライカーのプロペラはいつ止まってもおかしくないような感じであり、着艦が急がれていた。
「もう、すこ、し・・・」
しかし根岸の魔法力はすでに限界に達し、着艦間際で意識が途絶えたのであった。
「はっ!!」
ここは?
私は一体どおして眠っていたんでしょう。
たしかネウロイと戦っていて負傷したところまでは覚えているんですが、それ以降の記憶がありませんね。
「おっ、気づいたかね」
私は聞き覚えのある声のほうを向くと、そこにはマロニー大将が椅子に座っていたのです。
私は何か違和感を感じましたがそれよりも、なぜここにマロニー大将がいるのかが気になって仕方がなかったのです。
「まったく、無茶をして死なれては困るのだよ」
「すいません」
私はマロニー大将をよく見るとあることに気付いたのです。
それは、あの魔女嫌いで知られているマロニー大将の手にタオルが握られていたのです。
きっとそれは私を看病してくれていた時のものだとすぐにわかったのです。
そして私はあることを思いだしたのです。
「マロニー大将。一つ伺いたいのですが?」
「なんだね」
「マロニー大将と私の父である根岸昌哉はあったことがありますか?」
「・・・」
無言ということは、きっとあったことがあるということ。
となると、父の死後、仕送りをしてくれていたのはきっとこの人だ。
「マロニー大将、私は今まで色々とお世話になっていたみたいですね」
「・・・」
「なんとお礼を言っていいかわかりませんが、ありがとうございます」
私は思いました。
きっと根は悪い人ではないんだと。
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