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ストライクウィッチーズ  119航空隊【リメイク】
第501統合戦闘航空団
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時にも死を間近に感じていた。
前回は周りに多くの人がいたから助かったが、今回はそんなに多くの人はいない。

「・・い、いや」

死という恐怖に直面したことで、理恵の感情はだんだん不安定になっていった。
それでも根岸は、死ぬことだけは拒んでいた。

「たす・け・て・・・だれか・・・」

聞こえているかすらわからない小さな声だったけど。
根岸は救いを求めてひたすら願ったのだ。
その時だった。
根岸に周りを魔法力が包み込んだのだ。
突如のことに戸惑う根岸だが、ただそれを見ることしかできなかった。
そしてその魔法力は根岸の腹部、つまり負傷部に集中し始めたのです。
そして徐々に傷が塞がっていくのですが、根岸の額には尋常ではない汗が流れていたのです。

「あっ、あつい・・・やける、よ」

負傷部の治癒にかなりの力を有しているためか、かなりの熱がたまっていた。
それにより根岸の体力はかなり削られていたのです。
それと同時に治っていく実感も感じていたのです。
治癒にかかったのは一分未満で、かなりの自己治癒能力であることが分かったのです。

しかし、傷がふさがったところで急降下をしていることに変わりはありませんでした。
治癒によってかなりの魔力を消耗した根岸にストライカーで空をかける力は残っておらず、戦闘続行は不可能だったのです。
そのため根岸は着艦を瞬時に決めて、赤城に戻ろうとしたのですが

‘ここで戻っていいの?
多くの人が頑張って戦っているのに私だけ逃げるの?
そんなことをしていたら、きっと※※に怒られちゃうよね。
ならもう一度、あそこに戻らないと。’

根岸は自分の魔法力の限界を無視して、再度空に飛び立ったのです。
しかし武器である銃器は落としてしまったため持っていなかったので、できるのは艦船への被害削減をするための防御行動。
それでもやらないよりはましと考えて進む根岸の前に、空母から飛び立とうとする宮藤の姿が見えたのです。

‘あれは宮藤さん?
なんでストライカーを?
・・・いや、今はそんなことより宮藤さんの発艦を援護しないと。
でもこの距離だと間に合わないよね。
となると・・・やっぱりこれしかないよね。’

「みやふじさん!!とんでーーー!!!」

「とべー!!みやふじ!!!」

‘私と同じく位のタイミングで坂本少佐も叫んだのです。
私よりも大きな声で、叫んだ坂本少佐の声に私の声は消されてしまったかもしれないけど、それでも私が叫んだことには意味があったのです。’

‘インカムの調子も悪くなってきましたね。
そろそろ限界でしょうか?
ストライカーも愚図りだしてきたことですし、そろそろ戻りましょうか。
後のことは坂本少佐、宮藤さん、頼みましたよ’

根岸は赤
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