【ソードアート・オンライン】編
144―Ex.幻想閑話集
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次々とルールを追加してゆく。審判役に悩んだ素振りを見せたので、俺はミナに声を掛ける事にした。……ミナからの諫めるような視線は敢えてスルー。
「え、ミナさんっ!?」
「はい、美鈴さん」
「(……知り合いなん?)」
『ええ。……彼女は紅 美鈴さん。この【紅魔館】の門番です。……マスターーも既に見たと思いますが、彼女≠ヘ人間の武芸者の間では、ちょっとした有名人なのです』
念話でミナに確認をとってみてなる程なー≠ニ声に出さずに納得する。
幻想郷≠ヘ外の世界で忘れ去られたもの≠ェ入って来やすいと云う。……だからか──なんたる皮肉か、人の繋がり≠重視する傾向にあるようで、DDが妖怪に襲われた>氛氓ンたいな、幻想郷≠ナはどこにでもあるだろう悲劇ですらも噂話などで直ぐに知れ渡る。
……それだけではなく、今回の俺みたくDDが【紅魔館】の門番に挑んだ>氛氓ンたいな、どうでもいい話も人里を駆け巡るのだろう。
「ミナ、合図は頼んだ」
「……わかりました」
時間を設定したタイマーをミナにを渡し、重ねて審判役について頼むと、ミナ不承不承>氛氓ニ云った感じではあるものの承諾。
「姓は升田、名は真人。我流──一局願いたい」
「姓は紅。名は美鈴。同じく我流──その挑戦承った」
「ミナ──真名をミネルヴァ。升田真人≠ニ紅 美鈴≠フ立ち会いを見届ける者」
美鈴さんとほぼ同タイミングで拳礼──中国拳法で行う挨拶をして、俺→美鈴さん→ミナ順に、名乗り上げる。……それからはミナの合図を待つだけとなり、すぐにミナの通りやすい──美しい合図は上がった。
「始めっ!」
「疾っ!!」
「破ぁっ!」
ミナの合図と共に、どちらからともなく──俺と美鈴さんは、これまで研鑽してきた武技を披露しあった。……結果は時間切れで一応は俺に軍配が上がった。遍在≠ノよる超密度の漬け込み≠ヘ伊達ではなかった。
……その後は美鈴さんから美鈴≠ニ呼ぶことを許されたり、俺達の立ち会いを観ていたらしい【紅魔館】の主に気に入られたりするのだが──それはまた別の話である。
SIDE END
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