【ソードアート・オンライン】編
144―Ex.幻想閑話集
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活レベル的な意味に於いて、ある程度幻想郷≠ノも馴れてきて──あとは地理を詳しく確認するだけとなった、そんなある晴れた昼下がり。俺は霊体化しているミナを身近に連れ立って幻想郷ツアー≠ネるものを敢行していた。
……ミナが霊体化しているのは特に理由は無いらしい。
閑話休題。
『紅い洋館>氛氓れが【紅魔館】です)』
「ほぅ…。確かに紅いな」
ミナの示した方にどっしり──または、色合い的にどんより≠ニ居を構えている紅い洋館。その名を聞いた事がある俺は、ナに説明される前からそこ≠フことは識っていた=B……ご近所レベルの噂からですらもそこ≠フ危険性を聞いていたから。
【紅魔館】。場所は霧が立ち込めている【霧の湖】の畔に建っていて──見てくれは血で満杯になったドでかい<oケツを上空でひっくり返したみたいに紅い洋館である。……それだけなら良い。趣味が良くないな≠ニだけ、思考を果てに投げ遣って、そこの住民とは付かず離れずの関係を保てばいいだけである。
……そこ≠フ居住主に≪紅い悪魔(スカーレット・デビル)≫なんてあぶなかっかしい二つ名が付いて居なければそれなり≠フ関係は保てていけた事だろう。
「迂回して正解だったな」
「(マスターの戦闘力なら、妖精なんて十把一絡げでしょうけど、要らない時間を使う──なんてことはしない方が吉でしょう)」
「……言えてるな」
湖上を通ったりしたら妖精等に絡まれる可能性もあったので、人里から【霧の湖】突っ切らず──湖を迂回し、どこぞの騒々しい亡霊三姉妹が居ると云われている廃洋館を観光するルートで後ろには草原と【妖怪の山】がある。
……ぶっちゃければ氣(HP)≠竍魔法力(MP)≠ネどのエネルギー類の消耗は“アギトの証”で、消耗>氛沁痰オくは継戦能力≠ニ云う観点からみれば多少の消耗なんてなきしもあらず状態≠セったりする。……が、そこはミナが言ったように──アホな人間を引っかけたかったであろう妖精や腹を空かせていただろう妖怪達にはわるいが、無駄な時間の節約≠させてもらった。
(……あれは…?)
【紅魔館】の外観を観光していると、門前にゆらゆら、と綺麗な紅の髪を揺らしながら定期的に動く女性を発見。
……見聞色≠ナ視力を強化すれば、ここからでも見えない事もなかったが近くで見たくなった俺は、彼女≠ノは悪いとは思ったが“インビジ”と“サイレント”を掛けて近寄る。
「某かの拳法の套路か? ……ふむふむほうほう──“金剛搗碓”に“十字手”。……もしかしなくても太極拳か」
近くでその套路──中国拳法に於(
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