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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
144―Ex.幻想閑話集
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<不死鳥との再会>

SIDE 升田 真人

(……この感じは…)

死屍累々(よっぱらいども)を介抱して早くも数日。【満足亭】を休業にして人里をとある目的≠フ為にぶらぶらしていた。……そのとある目的≠ニは、(はばか)らずに言ってしまえばとある人物──あの惨状(うたげ)以来、俺に視線をぶつけてくる人物を引っ張り出すことである。

……俺は、その視線をぶつけてくる人物>氛汞生きているとも死んでいるとも取れるその気質∞≠ノは覚えがあった。

(……あそこで曲がるか)

そのタイミング≠掴む為に、人里のメインストリートをふと見えた裏道を見付けて、違和感を感じさせない様に曲がる。……すると10メートルほど後ろを歩いていた──視線をぶつけてきている人物≠煢エに続き裏道に入ってくる。

(……もう一本♂メぎたいな)

裏道に入った俺は視線≠もう一度だけ切りたかったので、また曲がり角を探しすぐに見付ける事に成功する。やはり視線をぶつけてくる人物≠ヘ俺を追跡してきている。

(ここだ──)

「“テレポ”」

どことなく暗く感じる路地裏。いい加減そんな追っかけ(ちゃばん)を終わらせた俺は、“テレポ”で視線をぶつけてくる人物≠フ背後に転移する。……それは、当然のことながら視線をぶつけてきていた人物≠ヘ俺を──視線をぶつける対象をいきなり見失うと云うことと同義で…。

――「消えたっ?」

「………」

突然に俺を見失って、わたわたとしているその少女。悪戯心も湧いたので、そのままその少女の後ろで息を潜める。少女の動きに合わせて背後に回ったりしていたが、それにしても飽きてきたのでそろそろ声を掛けてやることに。

「なぁ少女よ」

「あわっ!?」

「久しぶりだな、妹紅──って、おおう…」

「………」

視線をぶつけてきていた人物>氛沒。原 妹紅の、戦闘時以外に、許容範囲過超(キャパシティ・オーバー)になると気絶してしまう≠ニ云う悪癖は変わっていなかったのだと知った。

今回の釣り≠ノついて。……結果は気絶≠ニ──(いささ)か締まりは悪いが、それが藤原 妹紅との再会だった。

……その後は、このまま妹紅を放っておくのもアレだったので──大絶賛現在進行形で気絶している妹紅と共に“テレポ”で【満足亭】まで転移して妹紅を介抱した。……そして妹が起きた時に色々と──てんわやんわあったりしたのだが、そこらは敢えて(つまび)らかに語るべくことでも無いだろう。

SIDE END

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<紅い龍と赤い龍>

それは生
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