【ソードアート・オンライン】編
143―Ex.ちょっとした閑話集
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葉が遼太郎を繋ぎ留めた≠フだ。
直葉が18になったくらいの時から交際していたようで、結婚は20になってすぐの事だった。贔屓目に見ても美しく──どこが≠ニは云わないが、大きくなったので遼太郎も満更でもなかった模様。
しかも遼太郎のその人徳故か、両親ともわりと直ぐに打ち解けた。……遼太郎が升田家≠ノ来た時、直ぐ葉は19で──20目前の娘に浮いた話が1つも無かった直葉に、両親が軽く焦っていた>氛氓ニ云う話があったのは、きっと直葉へは秘密にしておいた方が良いだろう。
……しかし、こう云ってはなんだが、遼太郎は玉の輿≠ノ乗った事にならない事もない。更に、続柄的に俺──は兎も角として親友≠ニも呼べる男が妹に嫁ぎ、歳上の弟≠ノなったので和人からしたら微妙な気分になったのは想像に難くない。
閑話休題。
……ちなみにアインクラッド時代の元≪風林火山≫のメンバーのリアクションは、総じて以下の通り。
リーダー、9つの歳の差婚とか──通報しました
しかもできちゃった結婚≠セからな──通報しました
見ろよあのお腹を大事そうに撫でるリーファちゃんの幸せそうな顔──通報しました
仕方ないここは俺が一肌脱いでリーダーを爆発させてやろうじゃないか。まず要るのは硝石に木炭だろ、そして後は──通報されました
……以上が遼太郎に向けられたからかいまじり祝言で、云うほど≪風林火山≫の皆も遼太郎を蔑視しているわけでもないらしかった。……遼太郎の社会人だったし──直葉が既に成人していたと云うのも手伝ったかもしれない。
軈て誓いの言葉まで式は移ろう。
「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」
「「誓います」」
(一番驚いたのはやっぱりこいつ≠セよなぁ…)
俺は神父──グリムロックを見ながらしみじみと思う。……何を思ったのかグリムロック──木下 明久は愛を説く職業である神父になっていた。……どうにもアインクラッドで俺が言った言葉に思うところがあったとか。
……式は恙無く進行して──間違いなく最良の結婚式となったのは、和人と明日奈の輝かしいばかりの笑顔を見れば明らかだった。
SIDE END
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