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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
143―Ex.ちょっとした閑話集
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)≠ヘ使えないだろうと云う事も想定している。……本体(こちら)≠ノドライグの魂が在る以上、分身(あっち)≠フ方は殆ど脱け殻≠ノ近い状態になっているだろうから。

閑話休題。

「……唯一持ち込めた神器(セイクリッド・ギア)>氛氓烽ニい能力(スキル)≠ェこれ≠セもんなぁ…」

そんな風にボヤいては、足元に落ちていた拳大ほどの石を拾う。

<……ぐっ、俺の倍加(のうりょく)≠ェ使えないのに──どうしてそれ≠ェ…っ>

「まぁまぁ」

憤然としているドライグを宥め、今さっき拾ったその石に“魔獣想像(アナイアレイション・メーカー)”を使う時の様な意思を籠める。

すると数秒も経たずにその石は雀程度の大きさの鳥──魔力を秘めているので正しくは魔鳥≠ノ変化した。

本来“魔獣想像(アナイアレイション・メーカー)”は所持者のイメージした魔獣を生み出す≠ニ云う神器(セイクリッド・ギア)≠ネのだが──明らかに、今しがた俺が起こした現象は異質である。

……それは、無(0)≠ゥら有(1)≠生み出す想像≠ナはなく、有(1)≠有(A)≠ノ書き変えると云う──変化≠セったから。

(あっ)

そんな風に考えていると、ふと、とある漫画で読んだ──よくよく考えれば、似ていないこともない能力を思い出す。

「……これあれじゃん。【うえきの法則】に出てきたバンが持っていた能力(チカラ)──“無生物を生物に変える能力(チカラ)”の互換バージョンじゃん」

【うえきの法則】と云う能力バトル漫画に出てきた、バン・ディクートと云うキャラクター持っていた異能が、俺が()らした──“無生物を生物に変える能力(チカラ)”と云う能力だった。……その能力(チカラ)は読んで字が如くで無生物を生物に変えられる能力だった。

……もちろん互換バージョン>氛氓ネんて、ちゃっかりと註釈をいれた様に差異もある。

(戻れ=c)

俺は、俺を見上げて小首を傾げている魔鳥≠ノ意識を向けて元に戻れ≠ニ念じる。……すると今度は、先ほどの光景を逆再生にしているかの様に拳大の石に戻った。……そう──魔獣≠ノ変えた物体を随意で元の無生物に戻せるのだ。

俺がやった事は瞭然。……石(1)≠鳥(A)∞≠ノ書き換えた様に、鳥(A)≠石(1)∞≠ヨと書き直しただけである。

……しかし、これまでいろいろと考察を重ねてみて判明した事ではあるが魔獣(とり)≠ノなった以上、それはもう無生物(いし)≠ナはなくなるからか──鳥(A)≠そのまま鼠(B)∞≠ノ変えるのは不可能だった。

俺がこの能力(スキル)を“無生物を生物に変える能力(チカラ)”の
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