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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-H移ろいゆく季節〜Knight’s Trial〜
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†††Sideアイリ†††

久しぶりのマイスターと同じ休み。期間はたったの2日。本音を言えば、2人きりのデートみたいなことをしたかったんだよね。でも今日は、シャルやトリシュっていった騎士たちの昇格試験があって、チーム海鳴のみんなで応援しに行こうって予定を立てたから、「仕方ないよね」諦める。

(それに、はやて達もマイスターと逢えなくて寂しそうにしてるし、今回の休みくらいははやて達にマイスターを譲ってあげよう)

アイリはこの1年ちょっとの間にヴィータに誘われて何度も海鳴市に帰ってるんだよね。マイスターも一応誘うんだけど、何かと理由を付けて断ってくる。マイスター、アイリにも何か隠し事してるみたい。内務調査部の仕事だけで、はやて達やなのは達との関わりを少なくしようっていう理由にはならないと思うんだよね。もっと後ろ暗い事をしちゃってるような、そんな気がする。

「ただいま〜」

「あ、おかえりなさ〜い!」

ベランダの物干し竿にアイリとマイスターの洗濯物を干してると、ゴミ捨てから旦那様(マイスター)が帰ってきた。アイリとマイスターとのこの夫婦って感じの生活は、アイリの心を毎日満たしてくれるね。ふと時計を見て、「あれ〜?」マイスターが部屋から出て3分と経ってたことに驚いた。

「マイスター、外で何やってたの?」

マイスターが2万年と追い続ける仇・“堕天使エグリゴリ”。その1機であり、本局の幹部でもあるリアンシェルトが用意してくれた部屋はなんと最上階の20階。見晴らしも抜群で、人工の夜景とかも想像以上にグッドなんだよね。
んで、ここマイスターとアイリの愛の巣――寮は、廊下にあるダストシュートを使って、出たゴミを地下の集積場に落とす形式なんだけどね。この部屋からダストシュートまで30秒も掛からない。それなのに帰って来るまで3分も掛かった。

「すんすん・・・。香水の匂い・・・」

マイスターの服から微かに香ってくる良い匂いに気付いた。後ろ手で組んで軽快なステップを踏んでマイスターの側に寄って「何してたの?」上目遣いでマイスターを見る。

「ん? あぁ、イスズ一佐と会って話をしていたんだ。ほら、お隣さんのだ」

「ミュー・イスズ一等空佐・・・」

局員って言うよりはホステスって職業の方がお似合いな見た目の、お色気ムンムンな年齢不詳な女の人。所属は確か情報部・諜報室の室長。そんなイスズ一佐は、引っ越して来たばかりはマイスターやアイリにも普通に接してたのに、2週間くらいと経ってたからマイスターへのスキンシップが激しくなってきた。

「またハグされたの・・・?」

「あー・・・、ああ」

「もう! 気を付けてって言ってるのに! もう、もう! マイスターは少し隙を見せ過ぎ! もう少しはしっかりしてよね!」

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