暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-H移ろいゆく季節〜Knight’s Trial〜
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
セレスちゃんが手招きして、教会本部の奥へと歩き出した。わたしらも続いて歩き出す。教会本部の奥には教会騎士団の詰め所や訓練施設が設けられてるそうや。

「そう言えば、セレスさんは昇格試験を受けないんですか?」

わたしの肩に座るリインが先を歩くセレスちゃんにそう訊いた。セレスちゃんは騎種別に考えるとシャルちゃんとおんなじ剣士に当たる。シャルちゃんとセレスちゃんの闘いかぁ。きっとすんごいんやろうなぁ。

「やっぱり強いシャルさんとはぶつかりたくないですか?」

「え? あはは。確かにイリスは強いし、絶対切断のスキルを使われたらかなり苦戦するだろうけど、私がイリスより下だなんて思ってないよ。私はパラディンには興味ないから試験を受けないの♪」

セレスちゃんがそう言うてニッと歯を見せて笑った。そんなセレスちゃんに「フィレス一尉と離れ離れになるしな」ってからかい調にルシル君が言うた。セレスちゃんは、お姉さんであるフィレス一尉が隊長を務める蒼薊騎士隊ブラウ・ディステルの隊員や。

「そっかぁ。セレスちゃん、お姉ちゃん大好きっ子やもんなぁ〜♪」

「ですぅ♪」

「あぅ。まぁそういうわけで、私は昇格試験は受けないってこと」

照れた表情を浮かべたセレスちゃんが歩幅を大きくしてズンズン先を行くから「照れへんでええのに〜♪」わたしらも早足で追い駆ける。そんで教会本部の奥にある訓練施設に到着する。五角形状に並ぶ5棟のドームが渡り廊下で繋がってるってゆう巨大施設や。

「5棟中4棟のドームには環境に合わせた訓練用シミュレーターが設置されてるの。えっと、今の時刻なら第1クッペルで、受験者たちの宣誓式がやってるね。こっち」

セレスちゃんの案内で第1クッペル(ドームってゆう意味やな)に向かって、騎士のレリーフが掘られた木製の両開き扉を外側に向かって開ける。弧を描く廊下を歩いて、ドーム中央に入るための木製扉を開けて中に入る。
アリーナのように観客席(スタンド)があって、シスターや神父さん達がフィールドに当たる空間の方を見てる。そこには老若男女問わず百数十人と整列してた。よう見れば「シャルちゃん、トリシュ、それにクラリスとアンジェリエも・・・!」わたしらの親友の姿もあった。

「おーい! はやてちゃん、ルシル君、リイン、アイリ!」

「あ、なのはちゃん!」

わたしらを呼んでくれたんはなのはちゃんやった。シグナム達も一緒に席に座ってる。わたしらも「おーい!」って手を振り返しながらそっちに向かおうとすると、「じゃあ、私はここでバイバイね」ってセレスちゃんが急にそんなことを言うた。

「ん? セレスは見ていかないのか?」

「予定が空いてたら私も観たかったんだけどね。今日は、お姉ちゃんとショッピングなの♪ 休みがようやく合っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ