機動戦艦ナデシコ
1337話
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のものを占拠されているのです。そう考えれば、十分私達の世界にも兵器を輸出してもいいと思うのですが?」
「火星、ですか。そういう意味で言えば、マブラヴ世界も火星はBETAに占拠されているのですよね」
そう告げ、エザリアはあやかに視線を向ける。
さっきまでは自分で情報端末を操作していたのに、今度はあやかに任せるってのは……この辺りは勉強というか、あやか達の修行みたいなものなんだろう。
ともあれ、あやかが情報端末を操作すると、そこにはマブラヴ世界の火星が映し出される。
フェイズ9という、現在確認されている中で最大級のフェイズを持つハイヴ。
……まぁ、現在はシャドウミラーが占拠して基地化を進めているのだが。
そう言えばどのくらい基地化が進んでいるんだろうな。その辺の報告を聞くのをすっかり忘れてた。
実際には量産型Wとメギロートだけで十分に回せるようになっていたりするのかもしれないが。
BETAの死体を入手するという意味では、それこそ無限にキブツに投入する資源を入手可能な場所なんだよな。
勿論本当の意味で無限にBETAを作り続けるなんて事は出来ないだろうから、いずれBETA側の資源が枯渇するだろうが。
それが何ヶ月、何年、何十年、何百年先かはわからないけど。……何百年はないか?
「これが、ハイヴ……ですが、このマブラヴ世界では別に火星に入植をしていた訳ではないのでしょう? であれば、当然危機という意味ではこちらの方が上だと思いますが」
グリューノも連合軍の総司令官を務めているだけあって、マーズゼロの映像に驚きはしたものの、すぐに気を取り直してそう尋ねてくる。
だが、エザリアとしてはこの話の流れは寧ろ望むところだったのだろう。
綺麗な笑みを浮かべ、グリューノの言葉に頷く。
……グリューノはともかく、他の4人の代表はそれぞれ多かれ少なかれ顔を赤くしているのは、容易くエザリアの手中に嵌まってしまう向こうの能力不足を嘆けばいいのか、それとも純粋にエザリアの美貌を褒めればいいのか。
尚、見届け人としてこの会談に参加しているアカツキは、そんなエザリアの笑みを見て感心したような表情を浮かべていた。
エザリアの美貌に感心したと言うより、その美貌を活かして主導権を握った手腕に感心しているといったところか。
この点、アカツキは何だかんだと油断出来ないだけの能力を持っている。
「安心して下さい。現在このナデシコ世界の火星はシャドウミラーが拠点としており、その拠点に木星蜥蜴のような存在がいるのは色々と不味いので、こちらの軍で火星にいる木星蜥蜴を駆逐中です」
「越権行為だ!」
エザリアの言葉に対し、即座に向こう側の代表の1人が叫ぶ。
それを近くで聞いていたグリューノは、そんな代表の様子に微か
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