機動戦艦ナデシコ
1337話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「そうだな。そもそもこの世界にナデシコ世界と名付けたのは俺だし。俺達シャドウミラーは、幾つもの世界と交流を持っている。だからこそ、その世界の特徴となるべき言葉を世界の名前に付けている」
……まぁ、中にはマブラヴ世界とか、そういうのもあるんだが。
その辺は置いておくとして。
「それがこの世界の場合はナデシコだ、と?」
「俺のインスピレーションだとそうだな。木星蜥蜴世界というのも考えたんだが、それだと長すぎるし」
ナデシコだと4文字だが、木星蜥蜴だと6文字。
文字数にすればたった2文字でしかないんだが、その2文字が決定的に大きい。
それと、語呂もナデシコの方がいいし。
「……そうですか。その辺については納得出来た訳ではありませんが、こちらで世界の名前を考えてもいいというのであれば、譲歩させて貰います」
「ああ、その辺は好きにして貰っても構わない」
ただ、それを他の世界が使うかどうかは微妙だけどな。
何だかんだで、異世界間貿易をやっている世界にとって中心にいるのはシャドウミラーだ。
そうなれば他の世界でどの名称を使うのかというのは、考えるまでもないだろう。
もっとも、明らかに自分達の世界の名前に悪意がついているような名前であれば、話は別だろうが。
ナデシコ世界というのでは、特に悪意があるとも感じられない筈だ。
グリューノもその辺を感じ取ったのか、それとも本気で自分達の世界の新しい名前を広めようとしているのか、やがて小さく頷くと話を変える。……いや、この場合は戻すか。
「それで、何故この世界に対して兵器の輸出を禁じてるのかを聞かせて貰いたい。聞いた話によると、私達の世界はBETAとかいう地球外生命体に襲われているマブラヴ世界と同じような境遇にあると思うのだが?」
「同じ、ですか。攻められているという点では同じですが、マブラヴ世界のようにユーラシア大陸の殆どの占拠されているといった事はないように思えますが?」
……そうなんだよな。実際問題、地球は木星蜥蜴に攻められているが、それでも占領されている訳じゃない。
いや、部分的に占領されている地域とかはあるらしいけど、それだって狭い地域でしかない。
そう考えれば、このナデシコ世界はマブラヴ世界に比べると随分恵まれていると言える……か?
もっとも、木星蜥蜴のような無人機の集団に問答無用で攻められている時点で、とてもではないが幸運だとは言えないが。
「確かに今は地球で占拠されている場所は殆どありません。ですが、我々は入植が行われていた火星を木星蜥蜴によって占拠されているのです。その、マブラヴ世界でしたか? その世界が占領されているのは、あくまでも大陸が1つでしょう? それに比べると、私達の世界は火星という1つの惑星そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ